師走と言われる時期なので、私達のような「看板屋」もバタバタと多忙を極めているが、まもなく新年を迎えるにあたって、今年はどんな年だったのかを、少し振り返ってみようと思う。

 

まず、恒例の今年を表す漢字に選ばれたのが 金 という文字であって、メダルの金をはじめとして、カネにまつわる不祥事も噴出した年であったが、弊社に限って言えば 売上げが激減 した一年であった。

 

 

 

需要と供給のバランスがあるのは当然だけれど、 仕事をしたくても仕事が無い のであって、あったとしても単価が安かったりするので、利益が上がりづらい社会構造になってしまったと、肌で感じる一年であった…?

 

また、業界では所謂(いわゆる)大手看板屋が受注するショッピングモールなどの商業施設の建設が、ここ大阪ではほとんど無かったので、大手がヒマになると下請けである零細はますます厳しい状況に追い込まれるのに加え、弊社の メインの客層である個人商店 なども、開業はおろか改装する体力すら残されていないのが現状なのだ!

 

 

 

それと、ふた昔以上前までは、看板屋を名乗るのであれば、 筆で文字を書ける というのがひとつの条件であって、独立するのに10年近くの下積みが必要であったものの、原価の低いペンキ1缶で一日で10万円以上稼ぐ兵(つわもの)も多く居て、要は「包丁一本~♪」ではないけれど、腕一本でカネを稼げる時代が長く続いたが…?

 

 

これほどパソコンが一般化し、誰もがそれを操ることが出来るようになると、何でもデータがモノを言う時代になってしまったので、例えば看板用のパソコンソフトをサクサク操ることが出来るのなら、 誰でも明日から看板屋を名乗ることができる時代  になってしまったのだが…?

 

このように簡単に独立が出来る業種になったがゆえに、過去と比較して原材料は全て大手のメーカー企業が牛耳っているため、例えばカッテイングシールにしてもインクジェット出力にしても、その仕入れ価格が高くなってきているので、 利益が出づらい構造 になってきているのを、これまたヒシヒシと実感した1年であった!

 

 

 

さて、他方我が国に目を向けてみると、これまた財政に苦労している時代になったにも関わらず、外国の要人らが訪日すると、すぐに 八方美人 を装いたがるのだ!

 

 

島国特有の気質から来るのか、はたまた先の大戦で足腰が立たないほどボコボコにされたためかは不明だけれど、いつまで経っても ヘタレ外交 の続く我が国に政治に、もういい加減ウンザリしてしまう…?

 

 

 

「餅撒き」じゃないんだから、カネを渡せば相手が喜んでくれ、外交が上手く運ぶというほど世界は甘くなく、相手は一枚も二枚も上手でしたたかであって、いわゆる バラマキ外交 をしたところで、我が国に有利になる条件を引き出せた試がないではないか!

 

 

いいかげんに目を覚ませ!

 

だったら、もう一回戦争して、今度は戦勝国に成り上がりますか…?


いや!  

全てがほどほどに満足し、そこそこ快適な社会になったんで、そんな根性も気迫も芽生えませんね、この国民には…?

 

 

 

高度経済成長期を経て、大きく勢いづいた我が国だけれど、その幻想をいつまでも引きずっていて、カネは湯水のごとく湧いてくると錯覚してるけれど、そのカネは誰の血と汗の結集であるかを、もう一度考えてほしいんですよ政治家さん…?

 

と言うことで、「カネ」にまつわる一年であったことは、確かなようですね!