世のサラリーマンも私達のような職人も、1日に使うこづかいは 1000円程度に抑えたい と思っているものの、例えば現場作業に出ると飲み物も2~3本買うのであって、だとしたらタバコを除いた総額で考えると、昼食は500~700円程度で済ますのが理想である。
なので、以前はリーズナブルな牛丼店へ足しげく通っていたが、先日のブログでも書いたように、最近になって 天丼チェーン店 がにわかに増えてきたので、ありがたいことに選択枠が広まったのだ!
さて、そんな中…
朗報が入った!
実は、弊社から車で10分以内の場所に 500円とんかつの店 がOPENしたと言うことなので、先日訪問してみることにしたが、場所は中央環状線の大泉緑地交差点角に面していて、新しく出来たパチンコ屋の敷地内に、その店があった。
「松のや」という屋号で、 牛丼チェーン 松屋のグループ会社だと言うが、さっそく客寄せパンダでもある 500円とんかつ定食 を注文した後に、店内の雰囲気を観察してみた。(600円~の商品も多くある)
一人客が多いことと客回転を早くするために、カウンター席とテーブルが半々で、牛丼店を少し上品にした印象からチープさはほとんど感じなかったものの、2人テーブル席に備えられていた 間仕切り のようなものは不要で、価格相応だとすれば、もっとシンプルな造りで良いと思った。
さて、5分ほどで キタァァァァァァァ~~~~~!
とんかつ+御飯+キャベツ+味噌汁が付くが、この味噌汁は牛丼「松屋」と同じものであった。
さて、はやる気持ちを抑えて口中に投ずると、 ううう~美味すぎる!
揚げたてであるのはもちろんだけれど、この価格であれば肉質も肉厚も十分すぎるほどで、恐ろしくコストパフォーマンスに優れていると感想を記しておく。
だとすれば、「とんかつチェーン店」では現在1強の独走状態が続く かつや のとんかつ定食と何がどう違うのかを比較すると…?
とんかつ/松のや…90g かつや…120g (肉質は互角)
(かつやのとんかつ定食)
味噌汁/松のや…わかめの味噌汁 かつや…豚汁
他はほぼ同じだが、驚いたのは 漬物も2店とも同じ であった!
なので大きな違いがあると私は思わない…。
しかし、価格は…
松のや…500円
かつや…745円 と1.5倍の開きがあるのに加え、バックの「松屋」の資本力を持ってドミナント式に多店舗化を図るとすれば、今は王者でふんそせり返っている「かつや」もアグラをかいてはいられないと思うし、互いが競争することで、結果的に我々消費者がその恩恵を被れるのである。
それと、本部のセントラルキッチンから大量に送られてくる具材を単に盛り付けるだけの牛丼やカレーのチェーン店とは異なり、各々の店でオーダーを聞いてから揚げるなどの調理をするスタイルが、これからのチェーン店の主流となるのではないだろうか…?
つまり、手間と調理感までも考慮するならば、このような「とんかつ店」や「天丼店」の方がお得な気がしてならないのだ!
また、個人的にはこうしたチェーン店が増えれば、特に我々は昼ごはんの選択枠が増えるので喜ばしいだけでなく、先月にまたまた値上げをしたものの大して美味しくなく、とりたてて接客が優れていると一度も感じたことがないのに、 カツカレーが800円を越える 某カレーチェーン店を駆逐してほしいと、切に願っている…。
ただ、パートさんの時給やお店の維持費などを考えると、はたして 500円という価格がいつまで続く のだろうかと懐疑的になったりもする…?
すなわち、採算ギリギリで回しているような気がするのであって、大企業であっても中々収益が上がらない経済構造が続くとするならば、結果的にそれは我々にはね返って来るとも読み取れるのである。
そう考えると、「500円とんかつ」を食べながら、我が国と言うか大阪は、まだまだ デフレの時代 から抜け切れていないと痛感した次第である…。