若い労働力が不足している…。
これは、私が営む看板業界でもそうだが、運送や飲食、医療機関なども含めて、中々若者が定着しない時代になってしまったけれど、だったらその若者達はどこへ行ったかと言うと、正社員や職人を避け、責任を負わないアルバイトになる者も多いと言う。
しかし、彼らにも言い分があって、バイトの時給が安いので生活が苦しいと言い、その怒りが爆発したのか、東京では先日 時給1500円デモ があったようである。
互いに欲しいものが交わらず、互いが違った方向に進んでいる歯がゆい現状だし、このデモが本気かどうかは懐疑的だけれど、例えば 立ち続けの単純労働 に対すね賃金は、確かに安いようである。
しかし、だとしても実際に「時給1500円」にアップすれば、全てが上手くいくのだろうか…?
恐らく、彼らの100%は「雇われる側」であって、その上には企業が存在している。
なので、仮に時給が1500円に上がれば、それで自分達は満足かも知れないけれど、すぐさま 商品代に跳ね返ってくる のである!
とある日…
あ~腹減った! と、気軽に入ったハンバーガー店のメニューを見ると、セットは何と1000円に!
いや?
そんなに高いのなら牛丼店へ行けば良いやん!
ぎぇぇぇぇ~! 牛丼並盛り890円!
えぇ~い!
だったら、立ち食いそばで我慢するか…
どっひぇぇ~~~! かけそば650円!
と、なるのである。
スマホや携帯電話などで簡単に検索できて、すぐに雇ってくれて、すぐに誰にでも出来る仕事であれば、高給をもらえるはずが無く、世の中そんなに甘くないとだ、老婆心ながら申しておこう。
それと、自分達の意見を言うのは勝手だけとれど、労働と言うのは あくまで貴方の成果に対する報酬 なので、それほどのスキルや価値が貴方にあるのか? どうなのか? であって、どうしてもイヤなら時給2000円のバイトを探せば良いことである。
そして、自分の立場やスキルをよく考えて、そこから抜け出したいのであれば、何でも他人のせいにするのではなく、まずは自らが必死で勉強するか、はたまたひたすら汗を流すかのどちらかであろう…。
若い方なら望みはある!
目指す道は何なのか?
いや! もし無かったとしても、いくらの給料が欲しいのかで道を選んでも良いし、今から本気になれば医者でもパイロットでもなれるのである。
この春から新社会人になり、正社員でもアルバイトでも、自らおの手でお金を稼ぐ仕事に就いた方は多いと思うし、もしかしたら想像と大きく違っていたかも知れないけれど、まずは春夏秋冬の1年間だけで良いから頑張ってみましょう!
そして、その道が少しでも続けられそうならば、それが 自分に与えられた最善の地 と信じて、ゆっくり根を生やせば良いのです。
世間を批評するのは、それからでも間に合いますから…




