弊社の作業場は「松原市天美」という住所だが、すぐ裏手は 矢田七丁目 という住所である。
これは、今は大和川を境として松原市と大阪市に別れているけれど、元々は 江戸時代に人間が掘った川 なので、それまでは陸続きだった名残りである。
なので、堺市の遠里小野や浅香という地名の対岸には、住吉区の遠里小野と浅香があったりするのだ!
と言うことで、先日ご来店いただいたお客様は、対岸の 東住吉区矢田 からお見えになられ、職種はお寺の住職さんでした。
では、なぜ看板が必要なのかと言うと、細い路地を入った立地なので、 目立つような誘導看板 が欲しいとのご依頼でした。
そして、後日に現地を訪問しますと、確かに分かりづらいので、その角地にあたる場所に「誘導看板」を建てることにしました。
施工の様子です。
敷地から道路に飛び出さないことはもちろんですが、あまり大きな看板はできませんので、 1本足の両面看板 を製作し、これを掘った穴に突っ込んで、生コンを流す方法を採りました。
しかし、地中にどんなモノが埋まっているかが不明ですので、穴を掘るのはことのほか難しいんですね!
おまけに、昨年の現場では、掘っている途中で 水道管を破壊 してしまいましたので、今回も慎重に掘り進んで行きます…
と、案の定30cmも掘らないうちに、水道管が出てきました。
あ~ 危なぁ!
さて、当初は60~80cm掘る予定でしたので、これでは強度が足りません。
ですから、たまたま平行していた塀に加重を分散させるために、特急で金具を用意します。
完璧とは決して申しませんが、こうして下と側面の2点で支えることで、強風にも耐えるようになりました。
ここまで来ると、後は生コンを流し込み、鉄骨柱の剥げた箇所にペンキを塗れば完成です。
また、柱の色もそうですが、看板面も 木目調シール を使用することで、とても上品な看板に仕上がりましたので、ご住職にも大変よろこんでいただきました。
さて、矢田の長光寺(ちょうこうじ)さん は、かつて小高い丘があったのかは不明だけれど、地元では「山のお寺」と言われているそうです。
と言うことで、無事に完成しました。
ご注文を賜りありがとうございます。