昨日の続きである。
西九条で昼食をとった後は、またまた市バス79系統の客となり 桜島3 を目指す。
もちろん、この先はJRに乗れば早くて便利なのだけれど、下町の風情を堪能するのであればバスの方が良かろうという判断である。
終点の「桜島3」は、ちょうど阪神高速湾岸線の直下にあり、かのUSJ北端にあたるが、回りにはほとんど人家が無い殺風景なところである。
かつては、このすぐ近くにJR桜島駅があったのだけれど、前述のUSJ建設の折に位置が変わってしまった。
さて、ここから岸壁に向かって5~6分ほど歩く。
道案内も標識も何も無いが、岸壁の先には目指す 天保山渡船 がある。
先ほどの安治川トンネルの遥か河口に位置しているので川幅が広く、橋はもとよりトンネルも無理と判断されたためか、現在でも「大阪公営渡船」 いわゆる 渡し として営業しているが、あくまで道の一部という位置付けのため 無料 である。
湾岸道路の架橋下部分が 天保山のりば であり、こちらが 桜島のりば である。
運行はおおむね6~21時頃までで、日中は00、30分発と1時間に2本であるが、時間になると、天保山から出航してほどなく着岸する。
(右にチラリと見えるのが、天保山観覧車である。)
人と自転車しか乗れない。
下船が済むと私達が乗り込む番だが、地元人達が慣れた感じで次々と乗船をはじめる…
船内は椅子などと、気の効いたものは何も無い…
あくまで、道の一部であって、単に安全に運ぶだけを使命としている。
出航してわずか1~2分…
2~3度エンジンがブルブルとして黒煙を上げれば、ほどなく対岸に到着した。
大勢の客(通行人)が四方に散ると再び静寂が辺りを包み、波音だけが規則正しくそのリズムを奏でていて、まったりとした時が流れる…。
さて、水の都として栄えた大阪は、それに付随する歴史遺産が今も数多く残っていて、そのいくつかを紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょう?
また機会があれば皆様をいろんな所へお連れしたいと思います…。
この項、おわり。