いろんな方のブログを拝見すると、 映画「永遠の0」 を観た!


良かった…


とするコメントが多い。





しかし、何がどう良かったのかが分からない?

(中には、○○君がカッコイイというブログ内容のバ○も居るが、このレベルの輩は無視…)


と言うか、私自身観ていないので何とも言えないが、少しだけ歴史に詳しいので?  これから観られるのであれば、老婆心ながら補足をしておこうと思う。


まず、当時の軍用機は全て「ゼロ戦」では無い!


正しくは、零戦(れいせん)で零式艦上戦闘機という。(空母の飛行甲板から飛び立つ海軍の戦闘機)


じゃあ、その零とは?


今はめったなことでは使わないが、初代天皇である「神武天皇」が即位したとされる年を元年とした日本古来の 紀年法 というのがあったのだ!


そして、零戦がデビューした昭和15年が 皇紀2600年 に当たるので、末尾の00をとって零式と言い、その前年にデビューした軍用機は九九式、翌年ならば一式と言い、末尾に戦闘機や爆撃機といった詳細がくっついてくる。


白浜「零パーク」に保存されていた零戦 ↓↓↓




我が国の当時の未熟な技術では、アメリカのように2000馬力級のエンジンは作れず、半分の1000馬力級エンジンに対応すべく、極限まで軽量化された戦闘機である。


さて、主人公の祖父がそれに乗り、最後は特攻(特別攻撃隊)として出撃する…


しかし、当時は陸軍や海軍入隊したものの、飛行兵どころか地上の整備員になれれば御の字で、零戦のパイロットになるには難関校にトップで合格するほど難しかったとされている。






おまけに特攻に志願しても与えられる飛行機に零戦はほとんど無く、布張りの練習機や低空しか飛べない二枚羽根の飛行機がほとんどであった…






(布張りの九三式中間練習機/Wikipediaより)


なので、ヘロヘロでしか飛べないことから敵の好餌となり、更なる悲劇を生むのである…


しかし、飛行兵に抜擢されればこれまた御の字で、一般の兵士はベニヤ板張りのモーターボートに乗せられて、これで敵艦に突入する 震洋 という特攻…





はたまた、敵の上陸する海岸の浅瀬にじっと潜り、その上を通過する敵艦の底を「機雷」で突く 伏龍 という特攻までもが存在した。(伏龍は実戦されていない)






とにもかくにも、全てが狂気だった時代に、その中で主人公の祖父がどう生きたかがストーリであって、ややもすると今に生きる者の大半が過去の彼らの功績をないがしろにしている現状に、「警鐘を鳴らす」良い機会なのかも知れず、そう言う意味では、彼らの命と引き換えに我が国が平和を手に入れたのであって、その礎を築かれた先輩に感謝しなければなりません!


そして、あくまでも敵国の軍隊に対して攻撃する特攻と、一般人を巻き込んだテロとは全く違いますね!




ちなみに、特攻基地として有名な 知覧 は陸軍の飛行場なので、今回の祖父が零戦で出撃したとするならば海軍ですね。


海軍の特攻基地は、同じ鹿児島の 鹿屋(かのや) にあった(今も航空自衛隊の基地)ので、彼が最後に踏みしめた大地は、鹿屋ということになります…