全くもってしても売れない梅酒を広く世間に広めるために、金銅会長は自ら上京し、酒屋の軒先を借り、試飲販売に踏み切ります!
「美味しい梅酒どうでっか~」
河内弁まるだしの呼び声に道行く人達が立ち止まり、群集ができてゆきます…
考えますと、まさに「どぶ板…」ですが、これが徐々に実を結んでいきます!
味には絶対の自信がありました!
と言うのも、今でもスーパーなどの陳列棚には、様々なメーカーから出された梅酒がひしめきあっていますが、その中でも「チョーヤブランド」は飛びぬけて高いんです…
しかし、材料と製法には一切の妥協を許さず「紀州南高梅」と砂糖とアルコールしか使用していない、混じりっ気のない純粋な味だから、高いのも当然なのです。
でも、一度飲めば他社には浮気できないほど美味しい… ですから、私も、20年来愛飲しています。
他方、梅が豊作だからと言って「買い叩く」のではなく、常に一定の価格で買い上げ、ひいては共に歩む「梅酒農家の後継者を育てなければならない」と、力説されていました。
また、チョーヤの梅の選定レベルは相当高くいそうですが、 高いから額に汗し、試行錯誤をしながら良い梅をつくる → より美味しい梅酒が出来るというように、常に業界のボトムアップに力を注いでおられるようでしたし、今や「チョーヤ梅酒」は海外でも人気がではじめているようです…
お話しを聞いていますと、かつてのブログで書いた「餃子の王将」 詳しくは→こちらから と同じく全くブレない企業ポリシーを貫いていますし、私ごときが言うのも誠に失礼なのですが、人間的に見ますと華やかな戦闘機のパイロットではなく、重い魚雷を抱いて敵艦めがけて一直線に突っ込む雷撃機のパイロットのような心意気を感じました。
さて、お話しが終了して「謝辞」をお願いをマイクで告げるのですが、この謝辞を述べられるのが、松原商工会議所の川西会頭でした。
写真奥が金銅会長。
手前が川西会頭ですが、会場が一瞬どよめきが起こりました!
(撮影は司会者席から)
実は、川西会頭は 「おくさま印」のお米で有名な幸南食糧の創業者なのです。
さて、司会では少し噛んでしまいましたが、無事に大役をはたすことができました。
松原市天美に作業場を構えてまだ4年目の私ですが、今回はたいへん貴重な経験をさせていただきましたことに感謝いたします。
おわり