昨年11月、JR高崎線の踏切内でしゃがみこんでいた男性を助けるも、自らの命を落とされた女性の勇気ある行動に鑑みて、本日その踏切横に「顕彰碑」が建てられたとニュースで報じていた。
童話の「月に行ったウサギ」のように、自身を省みず果敢に行動される勇気などは私にはとうてい無く、見習わねばならないと思うが、同じような顕彰碑は関西にもあるので御紹介したい。
時は、1975年12月27日の夕方4時頃、国鉄(今のJR)須磨駅ホームであった…
当時25歳だった「大山健一 車掌」は西明石行きの各停に乗務していたが、ここ須磨駅で新快速の待ち合わせのために停車したので、ホームの監視をしていた。(当時の新快速は内側線を走っていた)
すると、ホームをフラフラと千鳥足で歩く老人がホームから転落!
しかし、間髪入れずに「まもなく列車が通過します!」の放送が…
「危ない!」
「大山健一 車掌」は、ひとつの命を救うためには何の躊躇もなかった!
懸命に、とにかく懸命に、我を忘れて無我夢中で走り出し、ホームから飛び降りてその老人を抱え、再びホームへ上がろうとした瞬間…。
…
車窓からは思わず美しい海岸線に目を奪われがちだが、今もJR須磨駅構内の山側にひっそりと顕彰碑が建っている。