現場で看板の取付作業をしている時は、休憩時間になると近隣の看板を観て歩くようにしている。
なので、「おっ! これはなかなか手が込んでるな!」というのもあれば、
「おいおい、これは手抜きやろ?」という看板まであるのだから、いわば「他山の石」として勉強にもなる。
さて、先日お伺いした現場の近くには、たいそう古くてある意味懐かしい看板が掲げてあった。
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老朽化しているが、箱文字にネオンを入れていて、最上段には点滅球が並ぶ…
かなり手が込んでいるので高価であったと思うが、屋号の「アムール」は今はあまり見かけない飾り文字であり、年配の職人さんはこれを花文字と呼んでいる。
要は、普通のゴシック書体の両側に、満開の花びらをくっつけたような造形から、その名がついたと思うのだが、70年代に流行したようで現在はほとんど使用されない書体である。(漫画のキューティハニーの文字に似ている)
まだ少し時間があったので、店頭に回ってみた。
ドーム型アーチの造形が美しく、→の壁面にはタイルで装飾された「東京タワー」がありって、小さいながらも凝りに凝りまくった建物である。
恐らく、60~70年代に建てられたと思うのだが、さぞかし近隣では有名で、一晩中灯りが消えることのない「不夜城」であったに違いない!
まさに、「つわものどもが、夢のあと…」という感である。