またまた前回からのつづきである。(まいどおおきに食堂→まいど と略す)
まず「いも膳」は、「まいど」と比較すると品数が断然豊富である。
ある日の昼食
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メイン/チキンカツ玉子とじ サブ/ほうれん草豆腐和え(野菜たっぷり) みそ汁+ごはんで505円也
メインのチキンカツは一番ボリュームがあって安いのだが、これは「まいど」には存在しない。
別の日の昼食。
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メイン/肉団子甘酢 サブ/ポテトサラダ 汁代わりにおでん2品 ごはんで560円也
おでんや天ぷらは1コ70円と安い(一昨年前は52円)。
対して「まいど」に天ぷらは無く、おでんは1コ100円。
ポテトサラダは135円と、「まいど」の100円と比較して割高だが、量が3倍多い。
また、肉団子は「まいど」には存在しない。
私見として特筆すべきは、ごはんのレベルが以前と比較して格段に良くなったことと、きゅうり漬をぬか床できっちり漬けていること、そして岸和田以南の店には「茶がゆ」があることであろうか?
特に、「茶がゆ」は和歌山(紀南)の名物であり、平野部が少ない地形が災いして茶の栽培量が少ない地域だったがゆえ、茶の茎まで煎って使える「ほうじ茶」が珍重されたため出来た粥(かゆ)と言われ、私はこれを食すると「田辺の祖母」を思い出すほど、懐かしの味である。
まあ、とにも角にも総じて、価格の安さとボリュームは「いも膳」が圧倒的にリードする。
次は、「まいど」であるが、「いも膳」と比較すると、価格は割高で品数も少ない。
ただ、圧倒的に有利なのは「ごはん」の美味さで、各店舗で精米して釜で炊くのでバツグンであり、同業他社を全く寄付けないほどポテンシャルが高い。
次に、入口すぐにある「玉子焼きコーナー」では、注文を受けてから玉子を焼いてくれるので、出来たてアツアツを頬張ることができる。 なので、これを食べるといくら安いとはいえ、「いも膳」の冷えた玉子焼きは食べたいと思わない。
また、魚やフライ物をトレーに乗せると、「お客さん! 2~3分いただければ焼きますよ」と声をかけてくれたりするので、少し得した気分になったりする。
これは、ご両親が大衆食堂を営まれていたフジオ代表のカラーが色濃く出た演出てあり、個々の単価が安い高いのではなく、できるだけ出来たてを提供したい(長い目で考えると、した方が良い)というポリシーが貫かれているからであろう。
総じて言えば、価格を考えると味や食材のレベルは互角の戦いで甲乙つけがたい。
なので、ただ単に安くお腹いっぱい食べるのなら「いも膳」であり、少し高くつくけれど、「まいど」で食したあとは、得も言われぬ満足感がある。
つづく