先日ご来店いただいたお客様は、学習塾を経営されていましたが、このたび移転されるということで、看板の相談に見えられました。


私もいろんなお客様の話を聞きますが、お店を開業するにあたって看板屋と打合せすることなく、工務店やデザイナーに全てお任せの方が多く、出来上がってから自分のイメージと違って残だったということをよく耳にします。


看板は言うまでもなく、ネットやチラシ以上の集客ツールであるにもかかわらず、ましてや大金を叩いて購入するのに、全く関与すらしないのはどうか? と、私から見れば逆に問うてみたい気持ちになりますが、煩雑な打合せを嫌う業者が多いのも事実です。


さて、いつものように現地へお伺いしてお客様の御意向に耳を傾けます。


詳細な意匠は未定でしたが、写真のようにシャッター上部の位置(2階のベランダ)に取付ければ目立つのではないか?とのことでした。(以前のお店がそうしていた)


大阪 堺・松原の看板屋 スマイルサイン奮戦記-看板位置



まあ、普通の業者なら「あっ、そうですか!」と言って、原稿の作成に入りますが、「いや?違うぞ!」、と直感した私はここで私見を御提案させていただきました。(弊社のスタイルです)


まず、道路沿いのコンビニや飲食店はターゲットが車であり、早くから存在をPRするために比較的高い位置に看板を掲げています。



しかし、今回の職種は学習塾です。


と言うことは、間違いなく商圏がせいぜい1km程度だと思うのです。


ですから、ターゲットとなる客層(子供のお母さんが決定権を持っている)を考えますと、その大半が徒歩や自転車での移動になることが明らかですので、あえて高い位置にせず、お母さんの視線に合わせた低い位置をオススメしました。



大阪 堺・松原の看板屋 スマイルサイン奮戦記-見える


最終的には、お客様の御意向を尊重しますが、私の私見に納得いただきましたので、次に意匠の打合せに入ります。



つづく