幼少期から30歳くらいまでは、岸和田市に住んでいた。
なので、今でも大半の友人が岸和田在住であり、先日同級生から連絡があった。
町会の役員をしていて、「だんじり祭の誘導看板を作って欲しい」、との依頼である。
誠にありがたいことで、もちろん喜んで受けさせていただいたが、予算の関係であまり凝ったデザインにはできず、シンプルな表記で仕上げるしかなかった。
ところで、この9月に行われるだんじり祭は、私の幼少の頃は地域の祭りと言おうか、せいぜい大阪の人間だけが知っているローカルな祭だったが、30年近く前に全国区のテレビで放映されたことに加え、「ジャストミート!」のアナウンサー(誰でしたっけ?)の実況が絶妙だったため、一躍全国区に踊り出てしまった。
確かに、観客に注目されながらの曳航は、あたかも自身がヒーローになったかのような錯覚に陥ってしまい、得もいわれぬ快感を覚えたものだが、それも中学生までだった。
ほとんどの方は真面目に参加されているのだが、「喧嘩まつり」と揶揄されているためか、中にはわざと気性を荒く演じてトラブルを起す者もいて、ハッピ衣装を着ていれば何でもアリという風潮があるので、参加する意欲を失ってしまった。
そもそも、五穀豊穣の感謝の気持ちを、当時の岸和田藩主だった岡部の殿様伝えようとしたところ、城内に入る許可が出たために、素ではなく山車(だし)に笛太鼓を乗せて入城したところから始まったと言われているが…
しかし、見物するだけなら他にはない臨場感の味わえる祭なので、一度観ていただきたいと思ったりもする。
ちなみに、上の画像のように周辺道路は一切進入禁止なので、車では近づけない。
最寄駅は南海岸和田駅。 (なんばから特急で25分)
もちろん、有料見物席もあるようだが、ふらっと訪れたのなら駅前や商店街はかなり混雑するので、ゆっくりと見物ができる、「欄干橋」をオススメする。
線路の高架に沿って和歌山方面へ徒歩2分、ローソンの角を右折して少し歩くと到着である。
道が広いため露天も多く、だんじりも低速なので(休憩しているだんじりもある)、だんじりを間近で見物できるおすすめスポットである。