実家が一瞬で売れた要因は、やはり古いながらもピカピカに掃除して見栄えをかなり整えていたからだと思う。きれいならば劣化箇所も一目瞭然。説明する方もされる方も分かりやすい。
手間もお金もかなり掛けたけれど、売却価格で十分に“回収”できたと思っている。苦労が報われた。
ただし『売れた』と言っても、取引が完全に完了して物件がこの手を離れるまでは、かなり多くの手順を踏む必要がある。
担当者さんによれば、以下のようになるらしい。
・買付けの申込日から起算
・売買契約 〜2週間
・リフォーム見積り 〜2か月
・契約解除期限 〜2か月
・測量(必要な場合) 〜3 か月
・ローン審査 〜2か月半
・ローン実行 〜3か月
・引き渡し 〜3か月
・付帯設備の補修責任 〜引き渡しから1週間
・契約不適合責任 〜引き渡しから3か月
このように、手が離れるまではだいたい半年。思っていたより長い。
もし売買のタイミングでリフォームをせず、かつ現金一括決済で購入してもらう場合、引き渡しまでが早まることもある。
引き渡し後、3か月間は契約不適合責任を負う契約を結んだ。
契約不適合責任とは、目的となる物件が不具合等で契約内容と異なっていた場合に負う責任で、もし契約不適合が発覚した場合には売主が該当箇所の補修義務を負ったり取引金額の減額等に応じなくてはならないことがある。個人間売買の中古住宅は、極端に傷んだ築古物件でない限りはだいたい3か月に設定する場合が多いらしい。
なので、引き渡しから3か月間は買主様からの契約不適合の申し出に備えておく必要がある。万一の際に迅速な対応ができるようにしておきたい。
契約から引き渡しまでの間も、重要な書類のやり取りや買主様のリフォーム内覧立会いなど、対応することは意外と多いのだった。
実家を売るのは想像以上に大変。“人生最大の仕事”という心づもりは揺らいでいない。