何年も部屋の中で引きこもっている娘に対して、がんステージIV患者な父親として、
「うちの娘はどうなっちゃうのだろう?」
と、自分が死んだあと彼女がどうなるのかとマジに心配し続けていました。
そんな心配のタネである娘から、
「実は書類審査通って、これから面接にいくのだけど、何に注意したらいいかな?」
と、唐突に相談受けたのが昨年の今頃のこと。
それまでハスですら化石の中から発芽するというのに、心配のタネな娘は果たして芽吹く日はあるのかと心配しまくりの日々の真っ只中。
そしてさらに昨年の今頃はというと、わたし自身は免疫チェックポイント阻害薬であるバベンチオ治療の効果がなくなったとの診断を受け治療中断して、オピオイド鎮痛剤(医療用麻薬のオキシコドン)を使い始めた頃だったりしました。
わたしにとっては、とにかく痛くて思考の全てがネガティブな感情にとらわれていたわけです。
そんな時期に聞かされた嬉しいニュース。
9月に面接、その後に内定ももらって契約社員として正式に働き始めた娘。
そのあと、仕事について娘から受けていた相談件数が、徐々に少なくなっていきました。
相談件数減るのに対して、父親としては嬉しさ半分、寂しさ半分ってとこ。
そのあとは嬉しいニュースが相次ぎました。
4月からの本社新入社員の現場研修を任されたとか、何がどうなってるのかすごいことの連続。
特に、新人営業成績優秀の表彰式のため出かけたとか、一年前には想像もできないようなニュースがあったりしました。
聞けば、支店ごとに対象者1人とか。
まじ、どうしちゃったの?すごすぎない?
そして、そんな娘が働いている職場をみに行って良いかと尋ねたら、
「見に来て来て!」
と絶賛大歓迎ムード。
親が見に来るなんて嫌がるもんだと思ってたのですが、全然違った。
そんなわけで、販売接客をしている店舗を訪ねてみました。
行って良かった。
あんなに楽しそうに接客して、仕事しているのを見られるなんて思ってもみませんでした。
わたしが訪ねた時間帯は、お客さんがまばらな空いていたらしく、それでも同僚さんが気を遣ってくれて、わたしの専属店員のように店内を付ききっりで案内され商品紹介をひとつひとつ丁寧にされました。
なんていうか、商品愛のようなものまで感じられました。
仕事への誇りを持ってる様子もひしひしと。
同僚さんからの信頼も厚く、これまでいろいろLINEで聞かされていたことひとつひとつが現場の様子や接客風景が裏づけていきました。
「お母さんに送るね」
と、スマートフォンのカメラを向けると、さりげなく制服についた営業成績優秀賞のバッジを触ってカメラに写るようにしてくれました。
わたしの妻は、果たして営業成績優秀賞のバッジに気付いたかなぁ。
そして、父親のこれまでの心配をすべて吹き飛ばしてくれている我が娘の毎日の働きぶりを想像して、本当に幸福感いっぱいの日となりました。
頑張って働く娘を、父親として誇りに思います。
闘病生活の中で、こんなに幸せなことはありませんね。
ほんと、マジで。