わたしの膀胱にできた腺がんは、治療例が少ない希少がんに分類されます。
そのため、腫瘍内科の主治医は慎重に治療法を選択肢として提示してくれて、患者であるわたしの仕事を続けたいという希望に寄り添ってくれています。
そして、骨転移による疼痛が半端なく我慢ができなくなり医療用麻薬でのコントロールが難しくなってきたところで放射線照射をしました。そして、がんの進行抑制をどこようにしていくのかという視点に立った時、ようやく腺がんに対する治療法を選択する時がきました。
患者であるわたし自身の正直な気持ちとしては腺がんに使う治療法を早く選択肢に入れて欲しかったのですが、主治医先生の頭の中には勝ち筋の高い順番があるようでした。
実際、その中でも特にバベンチオは長い期間、20ヶ月もの間の効力を持続させ、その間、わたしは好きなドライブをして日本のあちこちを見て回ることができました。
さて、いよいよ選択肢が狭められた今、初めて主治医先生の本音に近い「勝ち筋を狙う考え方」を聞くことができました。
いくつか選択肢を示した上で、これまではその選択をするメリット・デメリットを機械的に挙げて、患者であるわたしに選択をさせるというのがこれまでのやり方。
でも、今回の選択肢の説明にあたって、
「この方法は好きではない」
「この方法は、経験的に副作用の抑制が大変だった」
という、経験と勘ともいえる主観的な理由が登場しました。
いや、初めて。
そして、示された選択肢の中で、わたしも納得して選んだのが「IRIS療法」(イリノテカン点滴とTS-1経口薬を組み合わせる治療法)です。
そう、大腸がんのレジメン。
その初回の治療を今日受けてきたのでした。
また詳細は改めてということで、とにかく、また一歩、前進です。