まだまだ現役世代の私は、毎日8時間、週あたり5日のフルタイム勤務を続けています。


もちろんリモートワーク100%ですけれど、フルリモートワークで勤務可能なコンピュータシステムなどを普及させてくれた新型コロナ禍のおかげ。

わたしの職場でも新型コロナ禍が去ったあと、リモートワーク制度を利用させてもらえるのは私のような特殊な働き方を認めてくれた一部だけになっちゃいましたけれどね。


そんなフルタイム勤務で仕事を続ける私にとって、全身の骨に転移していくがんの痛みを取るための鎮痛剤の選択は重要です。

すでに、NSAIDs鎮痛剤、アセトアミノフェン鎮痛剤、オピオイド鎮痛剤と三種の神器ならぬオールスター鎮痛剤で疼痛コントロールを開始して4ヶ月が経ちました。

昨日からは、専門の緩和ケアチームにも診てもらえることにもなりました。


鎮痛剤によるコントロールの目的は、痛みをゼロにして毎日の生活の質(QoL: Quality of Life)をたもつことです。

でも、痛みをゼロにするかわりに副作用として頭がクラクラするといった感じで、思考の妨げをしてくれます。


まぁ、頭がクラクラしてる間は寝てれば良いというだけなんですけれどね。


でも、リモートでもフルタイム勤務を続けたい私にとって、鎮痛剤対応方針は頭がきちんと回転するように制限したい!

少々の痛みを残したとしても、思考をクリアに、頭脳を明晰に保ちたい。そう主張したいのです。


腫瘍内科の主治医先生と今後の治療方針を検討する中で、このわたしの仕事を続けたいという要望を叶えるために放射線照射をする手段をとることにしました。


がん治療のための放射線照射は、専門の放射線腫瘍科が全国の拠点病院にあります。わたしの通院している大学病院にもありますので初診は院内紹介で、これまた楽ちんでした。


大きな総合病院だと、すべて同じ医療施設で対応してくれるのが良いですね。


私の場合は、希少がんということもあり、最初から大学病院で診てもらえているのはある意味で幸運、ラッキーなことです。


さて、今日はその放射線照射のための診療科への初診でした。


大きな病院では、診療科による雰囲気の差は大きいのにやはり驚きます。

昨日の緩和ケア科は薄暗い廊下にポツンとありましたが、放射線腫瘍科はというと自動ドアで区切られた通路をくぐって隔離されたエリアの中に待合室がありました。


どことなく、SFに出てくる宇宙ステーションの中みたいというと言い過ぎでしょうか。


待合室で待たされる間に他の患者さんの様子を見てると、どことなく外科のような雰囲気がありました。


さて、診察室に呼ばれ、いろいろな問診を受けた結果、当初の予定通り痛みを取るためだけの放射線照射をすることがあっという間に決まり、あらかじめ用意されていた同意書にサインすることになりました。


早い、早い。


がんに対する放射線照射は、根治照射と緩和照射の2種類があって私の場合は後者の緩和照射です。

何度も何度も照射して消失を狙う根治照射とは異なり、がんを減らすことを目的とするので、かなり「お手軽」な雰囲気があります。


まぁ、お手軽といっても放射線の線量の制限があるので、原則としていったん照射した箇所に再び病変があっても2度めは放射線照射できなかったりするわけですけどね。

なので、思いつきでホイホイと照射するというわけにはいかないものなんですけどね。


でも、放射線腫瘍科にとっては、かなりお手軽な所長のようです。


手順としては、(1)精密に内臓や骨の位置を計測するためのCTを撮って、身体の表面に油性インクでマークをつける作業、(2)マークされたところに放射線を照射するだけ。


(1)をする時に身体を動かないように固定するジグの製作依頼もかけるらしいので、(1)と(2)が同時にできないだけ。


いかにも簡単そうです。


診察室から出たあと、面談室でさらに詳細な流れと手続きを看護師さんから説明してもらいました。


看護師さんは、

「これで痛みが取れたら、オピオイド鎮痛剤のお薬も減らせるようになるかもですよ!」

と、私にとって一番嬉しい言葉をかけてくれました。


オピオイド鎮痛剤、そう、医療用麻薬ですね。

これを減らせれば、頭の回転もさせることができます。


仕事が続けられます。


いろんな医療スタッフに支えられて、生活が続けられます!

治らない病気だけど、延命治療を受ける意味と向かい