体調を回復させて意気軒昂、大学病院に行って、バベンチオ点滴を受け、ランマークの皮下注射を受けてきました。
しかし、暑いですね。
腫瘍内科の待合室はいつも混み合っているのに、今日はやけにガラガラでした。
暑さのため体調を崩されて、通院できなかった方も多いのではないかな?そんなことを考えていたら、「メットコール、正面玄関前。メットコール、正面玄関前」
病院内にアナウンスがされたりします。
さて、今日の診察では今後の治療方針についての解説がありました。
その解説の中身はというと、免疫チェックポイント阻害薬を2年を超えて継続するかどうかの検討を考えるということでした。
わたしの場合、バベンチオの効果はあるということは確かですが、転移箇所は縮小してない一方で副作用も今のところは大きなものはありません。
保険適用での治療について検討する必要があるのだろうと、なんとなく思い至りました。
バベンチオ自体が高価なお薬ですものね。
2年間の想定で治療プログラムが設計されているのは、何となくわかります。
他には、痛み止めとして使っているセレコックスは1年間の設計。セレコックスは2年目に入ったところから使い始めたので、バベンチオの2年目のタイミングで次をどうするかをあわせて検討しなければなりません。
思いの外、お薬の効果があって、治療プログラムの想定より長く生きていられそうなので、こんなことも考えないといけないんでしょうね。
調べてみました。
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)による治療は、確かに2年間で終了を検討するもののようです。
【参考1】
「免疫チェックポイント阻害剤を使いすぎる3つのケース:ICIによる過剰な治療について考える」
オンコロ、2024.02.29最終更新
https://oncolo.jp/news/240229ra01
【参考2】
「免疫チェックポイント阻害薬治療は半永久でなくても良い?」
メディカルオンライン、JAMA Oncology、2023.08月
https://www.medicalonline.jp/review/detail?id=9713
検討される治療プログラムとしては、いったん中止して副作用モニタリングを継続し、病変拡大した時に改めて治療の検討ということが有力なのかもと。
2年を超えて治療継続しても、治療をやめても、その後の生存率に有意の差はなかったというデータも、相変わらずマクロな話と、患者である自分自身というミクロな話の乖離に戸惑います。
マクロで見たらというのは、いまの政治や選挙の争点になっているような国民全体への医療費負担が大きいこと。国民への医療費負担を下げるためには、過剰だと思える治療をやめるのは極めて真っ当で合理的。
わたしが政治家なら、「免疫チェックポイント阻害薬による治療は2年で中止!」と主張することでしょう。
統計データでは長い治療の有意な効果は出てなさそうだもんね。
その一方で、わたし自身やわたしの家族にとっては、治療継続することでわたし自身の余命が延びる可能性があるならと考えることになりそう。
簡単に言えば、国民のみんなのために治療をプログラム通りいったんやめるか、あるいは、国民のみんなのことなど無視して治療を継続してもらうようにお願いするかということ。
治療2年に到達する5ヶ月後には、どうするか決めないといけません。
さて、どんなふうに心備えをしておけばいいかなぁ。