日曜日には仙台を後にして自動車を運転して常磐道を南下、北関東の職場のある拠点にいったん戻ってきました。
なんとか戻ってきて、月曜日の今日はその北関東の職場にリアル出勤。
ドライブして遊んでいるように見えますが、先週の平日は出張先のあちこちでちゃんと仕事してきたので、今日の出勤ではおもに出張報告をしたりするのが目的だったりしました。
で、その仙台から常磐道を昨日走ったわけですが、宮城県の津波被害を受けた閖上(ゆりあげ)に立ち寄ったあとに相馬、浪江、双葉、楢葉へと聞き慣れた地名を高速道路だけど走ってみようという気になってコースに選んでみたのでした。
ドライブ計画にあたっては、トイレの計画を中心として休憩ポイントの選択がウロストミーな私にとっては最重要になります。
でも、常磐道のそのエリアは休憩のとれるサービスエリアやパーキングエリアが少なく、選択の余地がありませんでした。
ドライブプランを立てた時にはそんなものかと思ったのですが、走ってみたらその理由を嫌というほど理解させられました。
帰還困難地域
そう、走り抜けることはできますが住むことができないエリアにはパーキングエリアなどの施設がありません。
そのことに気がつかないまま南相馬鹿島パーキングエリアで昼食のため立ち寄ったら、すごい混雑。
なんで、そんなに混むのかわからないまま慌ただしく昼食を済ませました。
(ごった返す中、南相馬の特産を使ったというカレーライスにありつきました。写真はそのカレーライスとレストランの前のオブジェ)
そのまま常磐道を南下すると目に入ったのが、「ここから帰還困難区域」の看板。
放射線量の数値を示す電光表示が気になり始めます。
もちろん、放射線量の表示は福島でも仙台でも見かけて当たり前な景色なのですが、数値の値が違います。
道路沿いの表示で目に飛び込んだのは、1.7マイクロシーベルト毎時という数値。
確かに、そこが帰還困難地域であることが実感させられました。
この数値の意味については、この次のパーキングエリアに掲げられていた説明で再度確認できました。
走り抜ける分には、まったく問題ない放射線量な一方で年間ずっとそこに住み続けるなどして滞在すると年間被曝量が問題になる量になるということを改めて納得。
その掲示には、国際線の飛行機でのフライト中に受ける宇宙からの放射線被曝量との比較が書いてあったりしました。
あー、そりゃ、飛行機の方が大量に放射線浴びるよな。
でも、帰還困難区域を走った感想はというと、とても言い表せないものになりました。
なにより、楢葉のパーキングエリアまでが長かった。
自分の目で見て体験するという自動車での移動ができたのは、やはり良かった。
自動車で移動できる状態にあるうちは、もっと見て回って自分の身体に経験を刻みつけたいと思いました。