がんと診断されてから1,129日目

全身転移との診断(ステージIV)から559日目


ステージIVとなった場合、原発がどこというよりどこに転移したのかというのが重要になります。

わたしの場合、骨への転移です。


そして、希少がんに分類されるため、これが有効であるという治療方法がありません。

希少というのはシンプルに言えば治療した記録が少ないので、最近の新しい治療法での実績がほぼないというだけのことです。

つまり、最近の新しいお薬や治療法については、どれもやってみないとわかりません。

それでも主治医先生は、いろんな治療例を調べてくれています。

そして、これまでの延命を目的としたバベンチオによる治療は功を奏して、1年間は治療を受けながら無事に過ごすことができました。


でも、昨年末あたりから、どうやらバベンチオの効果が出なくなっているようです。骨の痛みも増しています。

バベンチオの効力がなくなったとしたら、さて、どんな治療法が選択肢に上がるでしょうか。免疫治療の次に位置する抗体抗がん剤複合体であるパドセブなども、作用機序を考えると、わたしの場合には効果が見込めないだろうということです。わたしも、その意見はもっともだと思っています。


そう、パドセブやキイトルーダは選択肢から外れるだろうな。


そうしたら、あとは、シスプラチンとゲムシタビンによる抗がん剤くらいしか思い浮かびません。

文献いろいろ見ると、シスプラチンの長期投与は蓄積量の問題から1年かそこらくらいかなぁと。

ぼんやり思ったりします。


化学治療かぁ。


なにより、化学療法は体を動かすことのできる期間を制限します。その点においては嫌だなぁ。

嫌だけども、1年ちょいの延命が期待できて、もう少し妻との旅行を数回は行けるなら、まぁ、それはそれでありかも。仕事もベッドの中から少しくらいはできるだろうしね。


 まとめ

結局のところ、延命によって作り出した時間で何をするか?ということかなと、思考は振り出しに戻ってきました。


少しペースを落として仕事をして、年に数回は妻とデートに出掛けて、少しだけ先延ばしする。ただ、それだけのこと。


いずれにしても、12時間後くらいには主治医先生からあれこれ説明受けて、いろいろ納得したり覚悟したりしてんだろうな。