わたし自身は毎日、毎時間、どこかしら痛かったりするので、頭の中は治療のことばかりだったりするわけですが、家族とそんな話をしてるかというと実はあんまり無かったりします。


まぁ、毎日のように積極的にする話題じゃないよね?


それでも家族は家族で、病気の話題を避けつつも明るい方向に持っていきたいようです。

また旅行したいね、美味しいもの食べたいね。


こういう無難な会話が続いたりします。


家族といえば、わたしの妻は毎日バリバリ働いていて残業続きの毎日を送っていたりします。そんな生活パターンなので、ゆっくりおしゃべりするのは週末だっかり休暇取ったりした時だったり。


それでも、ついこの間はたまたま残業が無かったと早く帰宅してきました。


珍しく平日の夜に一緒に過ごす時間を持ちました。


お風呂あがったら、だらだら録画したテレビドラマの音声がリビングから聞こえました。

妻の最近のお気に入りは、韓国の時代劇。


うん、日本で言うと時代劇にあたるよね?


字幕なので、音声は韓国語です。

一緒に観てると、耳に引っかかるドラマに出てくる韓国語の話題になりました。


妻: 「韓国では王妃様も皇后様もママと呼ぶみたいよね」

私: 「たぶん、それ時代劇だから現代の韓国語とは違うんじゃないかな?」


調べたら、確かにそのようです。

私: 「時代劇で韓国語を覚えたら、日本の時代劇で日本語を覚えた外国人が『拙者』や『…ござる』みたいなことを言うように時代がかった韓国語に聞こえると思うよ」

妻: 「そーなんだ。韓国の人にこのドラマがどんな風に聞こえるのか解説してほしいなー」


わたしはというと日本人が半分くらいしかいない外国人率の高い職場にいたりするので、外国ドラマの話題が出る時に当たり前に聞かされているそんな話を妻は面白そうにしています。


私: 「そのうち韓国にも遊びに行こうかねー」


妻はまだ韓国には行ったことがないというので、近いし、ひょーいと行けて楽しいよ。


そんな話をしました。


妻にとっては定年後にゆっくり行けたらいいなとか、たぶんそんな時間感覚。

わたし自身はというと、今のうちに、行けるうちに行っておいても良いかなぁとかの考えが頭をよぎりました。



 家族との考え方の違いと話題の方向性

患者本人にとっては、毎日毎時間、自分の中の症状を思い知らされているわけですが、それを毎日のように口にするのもなぁと思ったりしています。

家族にとっては言われないとわからないものだということは理解しつつも、言ったところで暗い雰囲気にしかならないよね?


そんなことから話題の方向性としては、やりたいよね?、食べたいよね? 近い将来に少し頑張ればできそうなことになったりします。

もちろん、それで良いのですけどね。


いつも喜んでいて、絶えず祈っていて、すべてのことに感謝できる毎日でありますように。