抗がん剤治療のための通院で、朝の電車に乗り込みました。しかし、朝のラッシュ時の通院は苦手です。


赤いヘルプマークをつけていても、そもそもドア付近の人混みのため車内に進めません。ドア付近で踏ん張ることになります。


こんな時、元気そうに立っていると見られるのは不便ですね。


背骨は転移した癌でまっすぐにならないので、急な動作ができず歩くのは緩慢になります。


でも、ドア付近だと、駅に着くたびに人の出入りで動かなければなりません。


でも、そんなに早く歩けないのです。

ふらふらしてるし。


そしたら、お年寄りの男性に怒鳴られました。

「邪魔!」

「とっとと空けろ!」


もたもたしてると邪魔ですよね。

でも、そんな機敏に動けないのです。


立っているだけだと、外見は元気そうな健常者のように見えるでしょうね。そして、もちろん、できるだけ姿勢良く立っていたいという見栄もあります。


背筋をできるだけのばして、踏ん張ります。


電車から降りるときも、もたもたしてしまいました。ドアから出ようとすると、横をすり抜けて乗り込もうとするおばさま達に体当たりされます。


立っていられず、車内にまた押し戻されそうになります。

整形外科からは、背骨には骨折箇所があるので転ばないようにとの注意を受けていたことも思い出します。


へたに転んで尻餅ついたら、歩けなくなるかもよ。


赤いヘルプマークを目立つようにつけていても、元気に立っているのがいけないのか。

当たられないように、もっと腰をかがめて、「身体が弱っているような演技」をした方が良いのだろうか。

いろいろ考えてしまいました。


でも、演技をするというのは、嫌だなぁ。