職場の話です。

昨年の手術を乗り切ったあと、心機一転、この春から半年間の新人OJT教育を担当していました。

新人と言っても転職してきた「新人」なのでなかなかに有望である反面、これまでのスキルを殺さないように一律的な研修プログラムではいきません。


そんな条件のもとで、毎週毎週、研修内容を軌道修正しながら取り組んできていました。


オーダーメイド研修プログラムです。


でも、その研修期間も残り2ヶ月となった仕上げ時期に私のステージIV判明のため職場を離れてのリモート指導に移行しました。

さらに残り1ヶ月となった最後の月が、抗がん剤治療のため1週間のうちリモートで対応可能なのが2日間だけ。


そんな状況でしたが、新人くんはうまく乗り切ってくれました。具体的には、私の病状もありのまま伝えた上で、ベッドの中でへたばっている時は返事できないかもしれないけれど必要な時は遠慮なくネット通話など呼び出してほしいと伝えていたことを活用してくれたのです。


そう、本当に遠慮なく吐き気で寝ている時でも、通話呼び出しをかけてくれました。


だいたいの場合は呼び出しコールを無視して寝ていたのですが、それでも気分の良い時間帯もあり、ドンピシャその時間帯を捕まえて質疑応答など打ち合わせをこなしていくことができました。


遠慮ない新人くんに感謝!


そして、今日はその半年間の研修成果の報告会でした。職場の会議室にリモートで繋いで、司会者として報告会の運営します。

会議室は同僚達で満席(たぶん)。

そして、想定以上のスキルを学んだ結果を次々に報告する新人くん。


研修担当者としては感無量です。


ほんとは職場でワイワイ感想聞いたりしたかったのだけどリモートではかなわず、仕方ないなぁと。

でも、抗がん剤治療中ながらも最後まできちんと研修担当をやり切りました。


本音を言えば、気分が悪くて寝ているところをコールで起こされた瞬間、瞬間は「ムカっ!」とした気分にはなったのですけれどけね。

でもこの最終成果がネガティブな感情全てを消してくれました。満足です。