赤いヘルプマークは、東京都が2012年に作成し内部障害を持つ人や妊娠初期の妊婦さんなど外見では手助けが必要であることが分かりやすくするために配られているものとのことです。
東京に住んでいた時に地下鉄でよく見かけたこともあり、当時は配慮する側として認識していました。しかし、意外に知られていないというのは自分がつける側になってから気がつきました。
まず、私の妻が知らなかったのが最初に驚いたこと。地方都市では、あまり普及していないせいかもしれません。
でも、満員電車で押し合いへし合いに巻き込まれて身体にダメージ受けたくないし、ストーマや装具のトラブルでトイレに駆け込むのに目立っておきたいことから日頃からつけるようにしています。
障害者手帳をぶら下げて歩くわけにはいかないですしね。
そんな中、今日は高速道路を使っての大移動の日。サービスエリアなどでは、多目的トイレやオストメイト対応トイレが整備されていて便利です。
そんなトイレから出てきたところで、のんびり屋台などの食べ物をのぞいて歩いていると、4歳くらいの小さな女の子がトコトコと走り寄ってきて私のヘルプマークを指さしました。
「赤ちゃんマーク!!」
わたしの顔を見上げます。
「お腹に赤ちゃんがいるの?」
おー、そうか。きっとこの子のお母さんは、ヘルプマークをつけてるんだろうなぁ。そう理解したものの、さて、どう答えたものか。
おじさんのお腹の中には赤ちゃんはいないんだよ。
困ったなぁ。