16日夜に手術を終えてICUに入れられた後、ICUには一泊しただけで、翌朝には、HCU高度治療室に移されました。17日は痛み止め薬でボンヤリ、頭の中くるんくるんした状態で過ごしました。


とにかく、のどが乾いて水が飲みたいのに、口からの補水が制限されたのがきつい。

からだを動かせず、首を動すくらいしかできないので時折りやってくる看護師さんに水の入った吸飲みを手渡してもらったりして、とにかくつらいのをやり過ごそうとしてました。


時間の感覚が無い中、主治医もやってきてあれこれ尋ねるので、とにかく頭が働かないと訴えると、頭がグルグルしてるのは痛み止めのせいなので痛み止めの量を調節しましょうかとか、そんなことを言い残して行きました。


ものごとを考えられるくらいに頭の回転が回復したのは、手術の翌々日、18日(水)の夜明け頃でした。


まず、最初にしたのは自分の様子の自撮りをスマホで撮影すること。自分の状況を知るために、点滴や身体につながっている管がどうなっているかをスマホに写った写真で確認します。


首のあたりに栄養点滴の管が点滴棒のところにつながっていて、さらに、布団に隠れてよく見えないけれどお腹から赤い血のような管がのびています。


何となく状況が分かったところで、家族にLINEを送りました。手術後の初めてのLINEは次のような感じ、

「7:34 手術後の初スマホです。自撮り写メ送ります。高度治療室HCUにうつりました。かなりまだつらいけど、日にち薬だそうです。」


朝8時半頃、主治医と担当医が揃ってやってきて初めてゆっくり話をしました。今日の目標は、ベッドから降りれるようになること、つまり、「離床」だと宣言されました。


この状態で歩けと? 鬼か?

まじ、そう思いました。


無理してでもベッドから降りることが回復につながると、理屈を説明されて少しはやる気は出ましたが、実際頑張ろうとしても、めまいがひどくてベッドの上で起き上がることすらできません。


おまけに38度を超える発熱もあり、夕方6時を過ぎても、結局、ベッドから降りることができませんでした。


[家族へ送ったLINEの記録]

15:41 まだ歩けていません。夕方に歩くためにトライします。

18:30 いまは37℃台に下がって比較的マシです。37.8℃くらい。

19:32 今日は結局歩くことはできなかったので明日またトライします。熱は相変わらずなので、もう少しはHCUにいる予定です。おやすみなさい。