大学病院で術前診察。いよいよこれまでの検査結果を統合しての最終判断が出ました。所要時間10時間の手術、1ヶ月以上の入院へゴーサインです。
これは、ゴーサインが出た日のかなり長めの日記。
今日の診察を前にして、実はいろいろな可能性がありすぎて緊張というか、かなり身構えていました。
11時半の予約のため11時20分頃に病院での受付。妻と二人で待合室で待ちました。診察室前の受付番号表示を見ると、5番目。ひとり10分として1時間くらいかなぁと話をしてたら、予想のとおり12時半頃に診察室に呼ばれました。
待ち時間は長いよねー。
診察室に入ると、まずは、CTスキャンの結果の説明がありました。主治医から肺の異常を心配していたとの話をされたのですが、今までそんな説明がなかったので、肺への転移がされていたのかと今更なかまは認識。画像には、たぶん以前から写っている古い影が写っていて、読影結果として転移は画像診断レベルでは確認されなかったとのことでした。
こっそり心配されていたこととは言え、転移が見つからなかったということは、めでたい。
主治医の次の説明は、転移無しという検査結果から、抗がん剤治療はせずに手術することに決まったということでした。ちなみに、希少がんでないなら術前の抗がん剤治療としてGC治療(ゲムシタビン、シスプラチン)を使うことが検討され、その場合、泌尿器科では3ヶ月の入院とのことも聞かされました。
つまり、希少がんであるため3ヶ月早まって膀胱全摘手術ということです。抗がん剤に対しては副作用がつらいという体験談を家族親戚の複数から聞かされていることもあり、抗がん剤治療がなくなったことは、嬉しいという想いになりました。
そして、次に、ストマについて納得しているかを繰り返し主治医から確認されました。
もしかして、わたしはかなり楽観的?
でも、膀胱とったら人工的な膀胱になるんだよね。
主治医からの膀胱摘出、尿道摘出から回腸を使うことの説明の中では、「ちくわ」という言葉を何度も使うのがおかしかったけれど、最初の関門が、その「ちくわ」がちゃんと尿を流してくれるかというところと念を押され、ちゃーんと理解しました。
仕組みは理解したのですが、手術の後は、思った以上に大変なことのようだとこれまた理解を改めました。
先生、ごめんなさい。手術の後に頑張ってくださる先生達がいかに大変かわかってませんでした。
回腸導管、つまり「ちくわ」のステントを外したあとに、もし流れなかったら今度は背中から腎臓脇を開けての手術になるらしく、これは凄まじく大変。なので、「ちくわ」に尿を流すのが最初の関門というわけです。
患者の立場だと退院後のイメージを確認しようとしてるだけなのですが、それよりもこの手術が、食べられるようになること、歩けるようになること、それぞれに関門があってそれを超えていくことが、これはもう大変なのです。
最後に主治医からは、手術にはたくさんのスタッフ、グループがかかわっていて、手術後の集中治療室も押さえているので、決してコロナ感染などのリスクを犯さないようにと繰り返しこれもまた念を押されました。
コロナについては、それこそ何度も何度も念を押されましたよ。手術チーム集めるのがいかに大変だったかという苦労話もされました。
ということで、思った以上に、大変な手術ということを認識しました。
日本の健康保険のおかげで、お金の心配もないし、普通に手術してねって感じだけど。
まとめると、生殖機能もとりはずすような大手術で、所要時間は10時間。入院は1ヶ月以上。
診察終えてから、妻と昼食しながらいろいろ話をしました。話をするとあれこれ考えが整理できるので、つきそいがいるのは助かります。
夜には、医療保険の一時金も入ることだし、病室で調べものをしたり、遊んだりできるようなノートパソコンを買おうかと思うと妻に話をする。賛成してくれる。
楽しいことを少しでも考えていこうかと。
とりあえず、前に進んだことをよしとしたなぁ。