■勝つ人負ける人の違いのお話
たった400ドルから数十億ドルに資産を増やした逸話を持つ
リチャード・デニス氏と、
彼の同僚のウィリアム・エックハート氏が、
「トレーダーは養成することが可能かどうか」賭けをしたことで
20世紀の末頃に誕生したとされるトレーダー集団がありました。
このトレーダーズ集団はタートルズと言われていますが、
カーティス・フェイス氏など
優れたトレーダーが輩出されましたことでも有名となりました。
さて、
タートルズは、1000人を超えるトレーダーの一般公募の中から、
アンケート形式の紙面テストで40名に候補生が絞られ、
その中から、さらに10人だけが選りすぐられることになりました。
しかし、10人の精鋭たちですが、
彼らの約半分が満足にトレードできなかったそうで、
落ちこぼれとなったタートルズの中には、
「カーティス・フェイスら極一部のものだけが
特別にリチャード・デニスから
トレードの秘密を伝授されたに違いない…。」
と思い込む人がいたそうです。
ところが、
カーティス・フェイス氏の著書によりますと、
そのような事実はまったくなく
「みな同じ教育を受けていた。」のだそうで、
同じトレード法を使っていながら結果に天地の差が出るのは、
「トレードでの心理的な面において、
一貫性や規律を貫けたかどうかの差であった。
そして、どこまで執行できたかの差であった。」
という意味のことをカーティス・フェイス氏は語っています。
精鋭たちの半分は、自己の思惑や恐怖という
心理が生じてしまったために執行に一貫性を保てなかったわけです。
もっとも、これはトレーディングの手法が有効であるという
大前提が必須ですが、(苦笑)
勝つ人負ける人には、それぞれの共通点があると、
指摘されることがあります。
たとえば、含み損となっているポジションが、
「5%の含み損」「10%の含み損」「15%の含み損」の
3種類あると仮定して、どれを最初に損切るか、
という設問では、
勝ち組のトレーダーは、
最も大きな含み損となっている「15%の含み損」を切る選択をして、
負け組のトレーダーは、
逆に最も大きな含み損のほうを残したがる傾向があるのだそうです。
また、利益が出ているポジションの場合では、
勝ち組のトレーダーは、
なるべく利を伸ばそうとするのに対して、
負け組のトレーダーは、
なるべく早めに利益を確定したがる傾向があるそうです。
つまり、
勝ち組トレーダーは、含み損に対してはリスクを選好したがらず、
含み益に対してはリスクを選好したがる傾向があり、
負け組トレーダーは、含み損に対してはリスクを選好したがり、
含み益に対してはリスクを選好したがらないという、
真逆の傾向があるとされています。
このような傾向があるからか、
トレードの先進国でもある米国では、
"Take Our Profits Slowly, Cut Off Losses At once"
(利益はゆっくり得て、損失はただちに断ち切れ。)
と、頭文字を取って、コカコーラならぬ、(笑)
「TOPS COLA」をトレードの基本中の基本として
教えているようですね。
その他にも、勝つ人負ける人には、
それぞれの際立った特徴があるとされています。
勝ち組のトレーダーは、
ときに大胆でもけっこう臆病で、
勝つことよりも負けないことを心がける傾向があり、
判らないところではジッと待って無闇にトレードに手を出さない。
負け組のトレーダーは、
常に無謀なまでに勇猛果敢で、
勝とうとすることばかり考える傾向があり、
待つことができず、焦り急ぎ、
チャンスを逃すまいと数多くトレードしたがる。
(あるいは逆に、良いチャンスでもビビッて執行できない。)
勝ち組のトレーダーは、
リスクをコントロールする資金管理を重要視する傾向があり、
ポジションを小さめに取ろうとする。
負け組のトレーダーは、
勝つための手段や方法を重要視する傾向があり、
勝ったときの利益を大きくしようと
口座資金に対して大きくポジションを取りたがる。
勝ち組のトレーダーは、
自己努力を惜しまず
他人の意見よりも自身の分析を重んじる傾向があり、
失敗を受け入れ自省的な傾向がある。
負け組のトレーダーは、
自己努力による判断よりも簡単即席を好み
他人の意見を聞きたがり、
失敗を受け入れたがらず外罰的な傾向がある。
勝ち組のトレーダーは、
負けたトレードを反省はするが気持ちにシコリを作らない。
負け組のトレーダーは、
負けたトレードをあまり反省はしないが、
感情的になり、気持ちに怒りのシコリを作りやすい。
勝ち組のトレーダーは、
勝ってもあまり調子に乗らず淡々としている傾向がある。
負け組のトレーダーは、
勝てばとても気分が良くなり、
調子に乗り高揚しやすい傾向がある。
勝ち組のトレーダーは、
ときにネガティブで連敗するとポジションを小さくするか、
もしくはトレードを休もうとする傾向がある。
負け組のトレーダーは、
多くはポジティブで連敗すると一発逆転を狙って
ポジションをさらに大きく取りたがり、
負けを早く取り戻そうともっと多くトレードをしたがる。
勝ち組のトレーダーは、トレンドを好む傾向がある。
負け組のトレーダーは、天底狙いを好む傾向がある。
うーん…。
必ずしもこうだとばかりも言えないところもありそうですが、
いくつかはそんなところもあるかなぁ、
と思うフシも少しはありそうですね。
でも、負け組みトレーダーのほうがとても人間的な感じもして、
勝ち組トレーダーのほうが
人間感情としては異常な感じもするものです。(笑)
それだけ、相場の世界はヘンな世界なのでしょうね。
ちなみに私は、かつて負け組のかなり多くの項目に該当する
典型的な駄目トレーダーでしたが、(苦笑)
トレード手法以前の問題として、
勝つ人負ける人のマインドや行動習慣は、
ほとんど真逆なようですね。
さてところで、
マインドや行動習慣を勝ち組のそれに転換するには
どうしたらよいのか、という難問への回答ですが、
カーティス・フェイス氏ら多くの著名トレーダーたちは
唯一、「自己規律」していく以外にはないと説いているようです。
http://backnum.combzmail.jp/?t=bd46&m=o9t5&p=2009070307_2568211794436060
バックナンバーより
@他の人どうこうより、自分のことをやる。これは、正しい時があるよ。
自分とはずっと付き合っていくからね。知恵をつけていくこと。それが最も重要。
他の人の意見はいいものは取り入れるけど悪いものは受け取らない。
競争化社会って孤独との戦いだよ。自分に厳しく、他人に優しく、ライバルは少ないに越したことないからね。
あとは自分に正直に生きること、これが一番重要。誰も助けてくれないんだから。