Football goes on vol.82
「テストマッチ?絶対に負けられない戦い?」
フットピーポーよ!ブラジルから帰ってまいりましたっ!いやあブラジル最高!おかげさまで今回の留学でかなり個人技があがってパワーアップ!しかしながらラテンのユルユルな空気に包まれて戦術眼はダウンしたのは勘弁な!
そんな訳で帰国にともなうドタバタでしばし休止していましたが、FGO再開です!今週から毎週金曜日前後に、なにかしらのサッカーネタをここで発信していくので、よろしくね!
そんな訳で今回は現在の我が代表、日本代表について書いてみたいと思います。
自分はコンフェデ後もブラジルに1か月滞在していたので、実は東アジア選手権の試合は1試合も観れませんでした。ネットで得た情報では海外組無しで、国内組の新戦力をテストする意味合いの強い大会だったみたいですね。
たしかに、東アジア選手権以後、日本代表の招集メンバーに変化がありました。これまで呼ばれていた選手が呼ばれず、新たな選手が何名か呼ばれています。マスコミでは守備の立て直しと共に「新戦力の融合」がキャッチフレーズのように繰り返されました。
しかしあのウルグアイ戦です。
先発メンバーを観たとたんに、「どこが新戦力との融合だよ!」と突っ込みを入れたのは自分だけではないはず。新たな顔ぶれは柿谷のみ。そしてこの試合、コンフェデの焼き直しのように日本代表は惨敗。格上との試合で必要以上に差が出てしまうという、コンフェデでの現象がまたしても再現されました。
さらに驚いたのは試合後のザッケローニのコメントです。
「スコアほどの実力差は感じなかった」(まじかよ、これでもカバーニいないんですけど…)
「これだけミスがでるとは想定外だった」(選手のせいですか?)
「フィジカルコンディションはウルグアイの方が良かった」
(あのー彼らはロングフライトしてきてるんですけど、しかも相手は交代枠使い切りましたからね。ザックさん何人交代しましたっけ?)
そしてあげくのはてが...
「代表監督就任の際に世界のトップになれという要請は受けていません」(ぽかーん)
まあ要約するとこうです。
「俺のせいじゃないもんね」
これはもう昔にイタリアの名監督リッピがインテル監督時代に、まったく言う事を聞かず自分のサッカーができないチームにキレて「私が会長なら私を解任する」と記者会見で愚痴って、解任された失言と同レベルだよ!
メンバーを変えない事については、確かにメリットもあるので一方的な非難は避けるべきです。じゃあそのメリットとは何かと言えば、「同じメンバーでの熟成」でしょう。
ではコンフェデのメンバーで戦って、同じような問題で何の進歩もなく、負ける。これって「熟成」ですか?
コンフェデ後と、ウルグアイ戦後は吉田バッシングが巻き起こりました。しかし、今の日本代表の問題点は1人の選手の力量うんぬんでは無いと思います。
今の日本代表の問題は、問題点を改善できない監督です。
なぜ、何度も吉田が世界有数の怪物フォワードと1対1を強いられる場面になるのか。なぜ日本代表は高い位置でボールが奪えないのか。なぜ日本代表はミスが多いのか。もちろん選手の力量もありますが、僕にはそれ以上に「戦い方の悪さ」が目立ちます。
東アジア選手権、その後の数試合のテストマッチ。これはコンフェデで浮き彫りになった課題にチャレンジすべき、チャレンジできる貴重な試合だったはず。
ターニングポイントはウルグアイ戦だったと思います。あの完敗から、ザックは明らかにおかしい。もう余裕はゼロ。いろいろとテストができるからテストマッチなのに、何か勝手に「絶対に負けられない戦い」を始めてしまった感じです。
それが全開になってしまったのが、今回の2試合だったと思います。大迫を45分で引っ込めてしまったグアテマラ戦、相手は2軍なのに柿谷、怪我の岡崎に代わって清武を入れた以外コンフェデスタメンベストメンバーでのぞんでしまったガーナ戦。しかもこの2試合、ザッケローニは交代カードを使い切っていません!
しつこく何度も書いてますが、残り5分でピッチに出された斉藤は、いったい何をアピールすればいいんでしょう?槇野なんてロスタイム残り1分で投入。実際にプレーしたのはセットプレー1つ。数十秒の出場です。全力で勝ちにいく相手でも試合でもないのに、テストは犠牲にされました。最後にはここ数戦で使われるようになった、3-4-3とは名ばかりの実質5-2-3の「守備固め」。これにて年内に国内で行われるテストマッチは終了してしまいましたよ。
ザッケローニのいまのサッカーは、ついにジーコと同じレベルにまで落ちようとしています。試合は選手の「コンディション次第」であり、攻撃は選手間の「コンビネーション」任せ、敗戦の時には「フィジカルの差」という免罪符が使われるようになりました。もうはっきりと「末期」だと思います。我々はW杯初戦当日に、ひたすら本田や香川、長友らのコンディションがいい事と、奇跡のようなコンビネーションプレーを願うだけです。
いいんですか?それで...。
東アジア選手権から本格的に3-4-3に着手するわけでもなく、コンフェデで目の当たりになった対アジアの戦い方の限界に答えを出さず、対世界への戦い方へシフトチェンジするそぶり、アイデアも無い。
解任のタイミングだと思います。
今季のヨーロッパは監督大移動時代でした。やり方しだいではザッケローニ以上の能力を持つ監督を、引っ張ってくるチャンスでもあったわけです。コンフェデの結果を受け、水面下で次期監督探しが行われていない状況は、固定メンバーで競争の無い今の代表と一緒です。
コンフェデ優勝の夜、ブラジルでは延々とコンフェデ総括番組が放送されていました。スタジオに呼ばれたチアゴ・シウバとダビド・ルイスは、目の前でミスしたプレーのVTRを散々流され、なぜこんなミスをしたのか説明を求められていました。電話で出演した監督フェリポンは、今大会の守備的なサッカーでワールドカップを戦うつもりかと、挑戦的な質問を浴びせられていました。優勝した夜に、です。
ブラジルの人達はふざけきった人達ですが、サッカーには真剣です。必死です。あれだけ強者なのに、いや、だからこそ強者なんです。
W杯ベスト16からその先は、そういう世界なんです。だからこそ到達した時に、心の底から感動ができる。そんな価値のある世界だと思ってます。
日本はまだできることを全てやっていない。選手だけです。これじゃあ選手があまりにも可哀そうです。その選手を支えるべき周辺には甘い甘い。選手のミスを攻める熱量を、同じく監督、協会にも向けなければいけません。
なので世間の吉田バッシングと同じテンションで、今回はザッケローニバッシングをしてみました。ほんとメンバーがその時と全然違う2軍だという事は言わず「W杯ベスト8の強豪ガーナに逆転勝利!」なんて字幕スーパーを出している場合じゃないっすよ!もう嘘を通り越して「悪意」すら感じますもん、あれ。そりゃあんな事してたら堂々と批判なんてできないよ!