治療方針 | DLシニアライフ

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リタイア後、富士山、駿河湾を望む別荘地に移住し、妻、猫のO君と共に、自然に親しむ生活日記

前立腺がんの治療方針が決まった。


町の泌尿器科で実施した生検のサンプルを がんセンターで再評価した結果、

がんの悪性度を示すグリソンスコアは 3+4=7 で中程度、更に MRI の画像を見ると がんが前立腺の被膜を少し破って出ているかもしれない、ということで、最終的な評価は 中間リスクから高リスクのあいだくらい、ということだった。


腫瘍マーカーのPSA が 5.7 と比較的低く、2年半前に大学病院で生検を実施した際には がんは見つからなかった、ということもあり、自分としては 初期の低リスクの がんで経過観察もありかなぁ、くらいに思っていたのだが、残念ながらそうはいかず根治治療を行うこととなった。


治療法としては、手術か放射線治療ということになるのだが、それぞれ一長一短でどちらを選ぶか悩ましい。


担当医の先生の説明では、

どちらを選んでも結果はあまり差がない、

治る確率は共に70%程度、ということで、残る30%程度は再発する。

手術をしたのちに再発した場合、放射線治療を加えることになるが、それで治るのが半分くらい。


ということだ。


すなわち15%程度は治らず転移して亡くなるということか。


前立腺がんの5年、10年生存率は非常に高いので がんとしては軽いものかと思っていたが、再発率の高い厄介な がんだということが分かった。


先生は、

「男性の平均寿命は80歳ですから」

と、そのくらいまで生きられればいいでしょう、と言わんばかりなのだが、

これは、科学者としてはおかしい。


平均寿命というのは、只今現在オギャアと生まれた赤ちゃんが平均で何年生きるか、というもので、現時点で73歳になっている私の平均余命は12〜3年なので、85歳くらいまで生きておかしくない。


結局、私には これまでも前立腺肥大による軽い排尿障害があるために、放射線治療よりも手術の方がいいだろうと思い、こちらを選択することにした。

(この判断は患者に任せられる)


ただ、今から手術ということになると 6月になり その後半年〜1年は手術後の合併症(失禁)があるという。

私としてはこれからの活動シーズンに大人しくしていなければならないのは不本意なので、半年程度先送りにできないか相談したところ、進行を止めるホルモン治療をして半年先送りすることとなった。


11月に手術となれば、その後の半年はじっとしていても もともと予定のない時期なので、その方がいいかなと。

失禁は半年で90%の人は改善されるという。(残りの10%はどうなる?)


今回、つくづく自分の余命というものを意識させられた。


とにかく元気なうちに悔いのないように遊んでおかなくっちゃ。