マッチングアプリはマルチ商法の入り口? | DK Voice Official Blog 「Voice of DK Voice」

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今思っていること、感じていることを書いていきます。通常は日本語で書きますが、英語で書くこともあります。I write my current thoughts and feelings.I write them in Japanese normally,but sometimes I write them in English.

男女の出会いの場がこんなことに。残ったのは借金だけというのは残酷すぎるように思います。

大学生などの若者を喫茶店に誘い出し、いわゆるマルチ商法の手法でビジネススクールへの入会を違法に勧誘したとして、このビジネススクールの運営グループの幹部らが捕まったという事件。
このグループが集めた会員のうち、実に7割がマッチングアプリを通じての勧誘だったそうで、「若いうちから高級マンションに住む成功者の話を聞いてみないか」などと入会を勧誘していたそうです。
入会金は50万円ほどかかるそうですが、新たに会員を入会させれば1人あたり10万円の報酬が受け取れたそうです。また、入会金が用意できない場合は消費者金融に借金させたそうです。
また、このビジネススクールのセミナーでは、「競争に勝って上位数パーセントの勝ち組になるしかない」と説明し、マルチ商法の手法を学ぶよう促していたそうです。
去年3月にこのビジネススクールは、東京都から業務停止命令を受けたのですが、その後もスクールの名称を変えるなどして、違法な勧誘を続けていたそうです。

こんなところにも、あくどい犯罪グループがいたとは、全く想像できませんでした。結局やっていることは、投資詐欺と大して変わらないように思います。
結果的に、マッチングアプリは、マルチ商法の入り口に使われただけで、本来の目的である「出会いの場」が、多額の金を失う「不幸の場」に変わってしまったように思います。
個人的には、このビジネススクールのセミナーで使われた「勝ち組」という言葉が、虫酸が走るほど大嫌いで、そもそも何をもって「勝ち」とか「負け」と言っているのか分からないし、仮に金を多く持っていれば持っているほど「勝ち」なのであれば、今回の事件みたいに、違法な手段で金を得られても、警察に捕まってしまえば、「勝ち組」なんて全く意味のない言葉のように思います。
そもそも人生に勝ち負けを付けること自体、全く意味がないように思います。未だに「勝ち組」なんていう言葉を使うこと自体、時代錯誤もいいところだと思います。

以前このブログにも書いたのですが、何年か前に、知り合いからの紹介で、今回の事件と似たようなセミナーを受けたことがあったのですが、あまりにも胡散臭すぎて、その後の参加をきっぱり断り、その知り合いともこれ以降一切連絡を取らなくなったのを覚えています。この時は、心底「参加しないでよかった」と思いました。
こんなマルチ商法にほんのちょっとでも関わったら、大金を失いかねない恐さを感じます。これ以上こんな事件が起きないことを願って止みません。