いざという時に必要な名簿をこんな形で悪用した人が出てしまいました。
東京都中野区の野方消防署の消防隊員の男が、仲間と一緒に、練馬区の80代の女性に対し、この女性の弟を装った上で電話をかけ、現金110万円を騙し取ったとして捕まったという事件。
この男は、特殊詐欺のいわゆる「受け子」をしていたそうですが、この男の自宅から、消防署に保管されていた災害時に必要な高齢者の個人情報の入った名簿のコピーの一部が見つかったそうです。
この名簿は、中野区が作成し、消防署に提供したもので、名簿には、16000人分もの個人情報が記載されていたそうですが、この名簿が今回の事件に悪用された可能性があるそうです。
今回の事件を受けて、中野区は、名簿に記載された16000人に注意喚起を促す書面を発送したそうです。
個人的には、「とうとうこんな事件が起きてしまった」という印象を受けました。災害時以外には使わないはずの名簿なのに、こんな風にいとも簡単に消防署の人間が持ち出して詐欺事件に関与すること自体、尋常なことではないように思います。この名簿は、普段は消防署の保管庫の中に保管されていたそうですが、この犯人の男は、暗証番号を知っていたために、たやすく持ち出せたようです。
結局この男は、消火活動よりも、目の前の金に釣られただけという印象が強いです。こんな事件のせいで、野方消防署のトップが「火消し」に回り、中野区は、注意喚起の手紙を出す羽目になり、本来やらなくていいはずの余計なことをやらなければいけなくなってしまったようです。
こんな男が消防隊員をやっている中で、中野区の治安と消防は守られるのでしょうか?
他にも、こんな風に、災害時に必要な名簿を悪用されかねない危険があるかもしれません。これ以上の悪用は止めてほしいと思います。