「世界の亀山モデル」として名をはせたこの工場も、10年経てばこんな感じなのでしょうか?
三重県亀山市にあるシャープの亀山工場において、この工場で働いていた日系外国人1000人が、今年に入り雇い止めされたという問題。
これは、報道各社がシャープの三次下請けの「トラストライン」に取材して判明したようです。(NHKのニュースでは、さらに増えて「2900人雇い止め」と報じられているようです。)
シャープの亀山工場は、液晶テレビの生産で有名で、CMや通販番組でも「亀山モデル」として大々的に宣伝されていたのを覚えています。
そんな亀山工場で、まさかこんな問題が起きようとは思いませんでした。製品の生産縮小で、このような現象が起きているようです。
どこの業界も人手不足の時代。そんな時代に大量の雇い止め。個人的には、2008年のリーマンショック時の人員整理を連想してしまいました。
シャープは、直接雇用契約を結んでおらず、雇い止めという話は把握していない」と話しているそうです。
でも、結局海外から人を集めて、いらなくなったらモノみたいにポイなのか、と思うと悲しくなってしまいました。
国会では、外国人材を受け入れ拡大を目指す法案を成立させようと躍起になっているようですが、それを目の前にしてのこの問題。
こんな実態を無視してまで法案を通したら、解雇・雇い止めや過労死を増やす「ブラック企業」が増えるだけだと思います。
そうでなくても、日本で労災によって死亡した外国人労働者が、2017年までの10年間に125人に上っているという報道があり、こういった問題を放置して人材受け入れを目指しても、何の解決にもならないのは明々白々であり、過労死が増えたら、日本で働きたくない人を増やすだけであり、かえって人手不足が深刻化すると思います。
「夏草や兵どもが夢の跡」なんていう俳句があったけれども、「亀山モデルの夢の跡」は、「あんたなんかいらない」で終わる人材の使い捨てなのでしょうか?
シャープも、下請けの「トラストライン」も、雇用に関しては無責任で、雇い止めされた人たちに対して何らかの措置を取らない限り、「ブラック企業」のレッテルを張られるだけだと思います。