鬼十則 | DK Voice Official Blog 「Voice of DK Voice」

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今思っていること、感じていることを書いていきます。通常は日本語で書きますが、英語で書くこともあります。I write my current thoughts and feelings.I write them in Japanese normally,but sometimes I write them in English.

この会社にこんな「社訓」とも言うべき社員の心得なる言葉があるとは知りませんでした。

 

広告業界最大手の電通で、新入社員の女性が過労自殺したという問題は、東京労働局の抜き打ち検査に発展。時間外労働が常態化していることを重く見て、刑事事件として立件することも視野に入れているようです。
そんな中新聞で取り上げられているのがこの記事のタイトルの「鬼十則」。この会社の社員の心得として65年前に制定されたものだそうで、その中の一つにこんな一説があるそうです。「取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは…」。
これを過労自殺した女性の遺族の方が問題視しているようですが、個人的には、「目的達成のためなら、何があっても休むな」と言っているようにも思えます。
もはや今となっては、「365日24時間死ぬまで働け」と同レベルの言葉と言わざるを得ないように思います。
従業員の過労死や過労自殺が、25年以上も前から続きていることを考えると、まるで宗教レベルの心得みたいな感じがします。
この「鬼十則」のおかげで、今日の電通が成り立っているという見方もあるかもしれませんが、弊害として出てきたのが過労自殺だと思います。

 

電通は、テレビアニメーションの製作者として、クレジットされることも多々あるだけに、今回の過労自殺にまつわる諸々の問題は、とても残念に思います。
その電通では、今回の抜き打ち検査の後、22時から翌朝5時まで、一斉消灯と業務禁止という通達を出したそうです。
でも新聞によれば、こっそり自宅に持ち帰ってサービス残業する人が増えるだけという冷ややかな見方をしている従業員もいるようです。
パフォーマンスだけで終わりにするなら、いつまで経っても過労自殺なんて減るはずがありません。
もはや「鬼十則」も、傍から見ると、今の時代に合わない部分があるように思えてなりません。
最低限、「鬼十則」の撤廃や見直しをしない限り、過労自殺がなくなることなど期待できないように思います。