温泉にむかう途中に蕎麦屋に寄った。
蕎麦屋主人は、倉吉にきて新聞社に勤め、いまはここでそば屋を始めているのだという。店のなかにモーツァルトのコンチェルトが流れてくる。
「天女の忘れ物ってまだありますか」とぼくは聞いた。
「あるよあるよ」天女の忘れ物というのは、うんこのかたちをした和菓子なのである。