おいかん関金温泉に到着する手前に、湯命館という巨大な温泉ができていた。
関金振興公社がつくった公共温泉施設である。
入湯料は八百円。
和室は二時間使用して千五百円と安い。
なかをのぞいてみると立派な露天岩風呂がある。
泡湯がある。
打たせ湯、ぬるま湯、寝湯もある。
水風呂がある。
おまけにサウナまである。
大山と蒜山の雄大な山々をのぞみながら八種類の風呂を楽しめる。
こういう公共施設ができるのはありがたいが、
ひなびた天然純朴の湯として知られる関金温泉の宿には朔威だろう。

ぼくが泊るのは、酒樽の露天風呂が有名なホテルせきがねである。
ホテルと名がついているけれども、玄関の入口で水車が音をたてている。
茅葺きの屋根をくぐって玄関に入ると、農家の納戸のような部屋があった。