動物病院に着くと、嫁の母と祖母がレックを見守っていた。

忙しい中、動物病院まで運んでくれた事に感謝した。

御礼をしてから一人にしてもらった。

獣医より説明があり、レックスと対面した。

レックスは息はあったが、下半身をひかれ膀胱や内臓が破裂しているとの事。

「手術しますか?」

との問いに、迷わず「すぐお願いします。」と返答した。

嫁が17:00ごろ病院へ。

お母さんからメールが来たが、パパに話すと気が動転するから迷ってたみたいだ。

数時間にわたった手術は21:00位に終わった。

検査結果表を渡され説明される。




とりあえず成功しましたが、安心はできない様子との事。

少しでも生きさせたい。

下半身が不随になったとしても、側に居たい。

手術後のレックに逢ったが、麻酔で寝ている。

そっと頬をレックに添える。

「頑張って」ではなく、「頑張ったな」レック。

翌朝、会社に行く前に動物病院へ。

時間外だがレックに逢えた。

チューブが身体に2本刺さり、申し訳なさそうな目をしていた。

その時の様子の走り書きがある。




私が着ていたシャツを渡し、横にそえてもらった。

レックは私の着ていたものを、いつも下にひいて包まって寝る。

少しでも安心してもらいたかった。

レックは痛々しい様子だったが、私の差し出した手をペロッとなめた。

会社が終わってから嫁と病院へ。

あいかわらずチューブに繋がっているレックを見ると痛々しい。

朝はぺロっと指をなめてくれたが、もうそんな元気もないらしい。

嫁は見るのも辛そうだったが、涙をこらえレックをさすっていた。

今夜がやまかもしれない。

先生は、なんとかもってくれれば2週間で退院できますと励ましてくれた。

歩けなくてもいい。

とにかく生きてほしい。

あの3・11で津波にのまれながらも救助され、いくつもの手を通して再会した奇跡の犬だもの。

大丈夫。

きっと大丈夫。

翌日9月3日、朝8時。

私の携帯がなった。

見慣れない着信番号は…

動物病院からだった…

レック…

レックス…

レックス!!!!!

かまわず泣いた。

とにかく泣いた。

唯一無二の友…

永遠の眠りに。