東京駅が創建当時のドーム形に今年復元されるのに合わせ、都立中央図書館(港区南麻布、有栖川宮記念公園内)で、企画展「東京駅-よみがえる赤レンガ駅舎-」が開かれている。
一九一四年に開業した東京駅は、関東大震災に耐えたが、四五年の空襲でドームなどを焼失。修復工事で三階建ては二階となり、ドームは八角屋根となった。展示は、こうした駅の歴史を写真などでたどりながら、駅のある丸の内地域の発展や鉄道網の伸長も理解できる内容。一一年ごろ描かれた巨大な完成予想図「中央停車場建物天覧図」(鉄道博物館提供)を据えた会場に、本、雑誌、地図、絵はがきなど、図書館所蔵の資料を中心に並べた。
かつて丸の内に武家屋敷が並んでいた状況を示す江戸時代の古地図や、幻となったドイツ人・バウツァーによる和洋折衷の駅舎案の図、ビール大瓶四十銭、ビーフステーキ五十銭と記された戦前の車内食堂の案内チラシなど、幅広い分野の関連資料も。工学院大による駅舎の復元模型や、JR東日本、鹿島などが協力した復元工事の概要紹介のコーナーもある。
図書館の林輝生子情報サービス課長は「本の中身をパネルにするなど、所蔵品を見やすく、多少の遊び心を持って展示した。一つのテーマで、図書館は多彩な資料を提供できることを、今回の展示を通じて知ってほしい」と話していた。
六月十七日まで(六月七日、十五日は休館)。入場無料。問い合わせは 同館へ。
出典:東京新聞