『毒を売る女』 島田荘司  感想


この中にある「糸ノコとジグザグ」に御手洗潔が出ているという噂を聞いて、読んでみました。


【あらすじ】

島田荘司の短編集。表題作の「毒を売る女」「渇いた都市」「糸ノコとジグザグ」「ガラスケース」「バイクの舞姫」「ダイエット・コーラ」「土の殺意」「数字のある風景」の8編。



【感想】

島田荘司先生の初期傑作集です。この小説は少しエ○グ○な雰囲気のある物語になっていました。大人向けの小説です。


表題作の「毒を売る女」は、医者の夫を持つ女性主人公が、ママ友に相談を受けるのですが、なんとママ友の旦那が梅毒にかかっており、ママ友も感染している可能性が高いという話です。


女性主人公にも梅毒を移そうとするママ友がとても怖かったです…この、じわじわ追い詰められるような文章が上手くて、まるで自分が主人公になったかのように感じましたガーン


おまちかねの「糸ノコとジグザグ」!

林DJはラジオパーソナリティの仕事をしています。ある日「リスナーに3分自由に話してもらって、それを放送しよう」と思いつき、募集をかけます。


その中の一つに「奇妙な詩」を送ってきたリスナーがいました。聞いてみると自殺を仄めかした詩に聞こえます。


林DJはリスナーに呼びかけ、難解な詩を解きながら自殺しようとしている糸井一郎を助けます。糸井の自殺を止めようと集まったリスナーはなんと約300人!


自殺を思いとどまった糸井は、バーテンダーとして店を構えます。「最後の謎だけが解けない!もう時間がないのに!」という時に、糸井の居場所を推理してDJに伝えたのが、御手洗だったというわけです。


バーの名前を「糸ノコとジグザグ」と名付けたの御手洗。


しかし「この青年が御手洗潔ですよ」と文中ではっきり書かれているわけではありませんでした。


どこでこの青年が御手洗だ、と言われているのか小説を読んだ中では分からなかったので、調べようと思います。


初期作品ですがやはり島田荘司先生…!「ここがこれに結びつくのか!」といった文章が上手い…パズルのピースが全て揃い、カチッとハマる時の快感と言いましょうか、それを感じたくてまた島田荘司先生の作品を読んでしまうのですおねがい