演劇青年と若手女優から始まる恋愛

(あらすじ冒頭)

 脚本家で演出家の永田は底辺で演劇活動を続けている。売れる事を目指しながら。そんな中、女優を夢に上京してきた元演劇部の沙希と出会う。二人はいつしか想いあい、永田が沙希の家に転がり込み同居するようになる。

 演劇、創作に集中するという大義名分を盾にバイトも必要最低限。日中は他人から見ると怠惰な生活。そんな永田の才能を信じて自分は学業とバイトの両立や実家からの食糧などの仕送りをやりくりして懸命に支えていく。二人は年齢を重ね沙希は学校を卒業するが・・・。

 

あなたは永田をどう思うか

 永田をどう見るか、沙希をどう見るか。これは自分以外の読者に聞いてみたくなる本です。演劇青年のエピソードではよく聞く話だけれども実際に追体験していくととにかく辛い。先の見えないトンネルの中を歩いているような感覚。周囲の芝が青く見える精神状態。大切なパートナーをも見えなくなっていく状況。なにより沙希の底なしの信頼と愛情が二人をどんどん泥沼に導いてしまう。読んでいてかなり辛い話でした。

 ただ。私はその状況に置かれたことがないからこの感覚で読んでいるのかもしれません。演劇や、歌手、小説家、芸術の世界に住む世界の人たちからよく出てくるストーリーとも言えます。もしかしたら、永田・沙希の状況を実体験している人には違った見え方がしているのかもしれません。二人のストーリーが純愛の幸せなストーリーと捉える読者もいるように感じます。そんな経験を持つ人と感想を話し合ったら楽しそうな一冊です。

 

オススメの方

1.苦しい恋愛が好きな方。

2.ダメンズ好きな方。

3.夢を追いかけたことのある方。

 

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