●母性剥奪から生成される脅迫的承認欲求に囚われて人生を壊す人々
脅迫的承認欲求とは、喉がカラカラに乾いた人間が海水を飲むようなものです。
何が言いたいかと言えば、それは地獄だということ。
飲めば飲むほど、喉が渇く。そしてまた、海水を飲んでしまう。そうするとまたより一層、喉が乾く…
この地獄のループの中に生きているのが、現代人です。
たとえば、幼少期に父親、母親が安定的な精神状態でない場合、暴力(大声や言葉含む)や癇癪を起こし、子供を支配しようとします。
「母なるもの」を感じることなく、子供は成長していきます。
そうすると子供は、無意識レベルで、その暴力を浴びないように、大声で怒鳴られないように、言葉の暴力を振るわれないように、癇癪を起こされないように、機嫌を損ねないように、自分自身の本音を抑圧、黙殺し始めます。
なぜなら、自分の身に危険が及ぶからです。
あるいは、自分の安全、安心が脅かされるからです。
子供らしい元気や無邪気さを奪われ、親の不安定に適応し始めます。
自分の本音を殺し、自分のやりたいことを我慢し、自分の氣を削り、親に適応します。
そうしなければ、親に認めてもらえないからです。
ありのままの自分でいれば、機嫌が悪くなり、癇癪を起こされます。
親の不機嫌や癇癪、暴力というのは、子供は無意識レベルに恐れます。
「親に見捨てられるかもしれない」という恐怖は、子供にとっては最も避けなければならないもの。
ですから、無意識レベルで必死に適応するのです。
その結果、自分を抑圧することがデフォルト設定となります。
ありのままの自分ではなく、我慢し、抑圧した自分が、その子にとっての自分となる。
親に認められるために、自分を極めてクリエイティブに抑圧できる人間へと成長します。
自分を消滅させてしまうのです。
親に気に入られようと自分を犠牲にする。迎合する。
それは、自分を消滅させるということ。
その自分という存在の消滅は、大人になれば、自分を取り戻すために愛情を激しく求めます。
不安になり、自分自身を信じられなくなり、頼りなく感じる。
それを、愛情で埋めたい。
人から愛情を注がれたい。
それがなければ、苦しくて仕方ない。
生きていけない。
これが、幼児性愛情飢餓感です。
この飢餓感は人間を滅亡へと追い込みます。
この飢餓感を埋めるにはまた、誰かに気に入られるしかない。
誰かに気に入られなければ、愛情を注いでもらえない。
だからまた、自分を消滅させ、とにかく気に入られること、注目されること、認められること、褒められることで、自分の飢餓感を満たそうとする。
しかし、そうやって他人に愛情を注いでもらおうとすることよってさらに、自分を消滅させる。
自分を消滅させるとまた、さらに愛情が必要になる。
飢餓感で苦しくなる。
だからまた、自分を消滅させる・・・
この負のループが、「脅迫的承認欲求」というアルゴリズムの正体です。
愛情を得るために、人間はここまで自分の身を削る。
これだけ自分を消滅させて、誰かに気に入られるように生きる。
その時、相手から愛情を得られないと酷く裏切られた気持ちになる。
その気持ちが「恨み」「憎しみ」となりまた、心身に堆積して行く。
これがまさに、地獄です。
そして、この地獄の構造に、生まれてこの方ずっとはまり込んでいるので、ほとんどの人が、抜け出せない。
結果として、その恨みや憎しみを解消できないまま、愛情を求め続ける。
人に認められるためなら、人を裏切る・・・みたいなことを、平気で行う。
人に認められるために、また自分を消滅させる。
人から承認されても、褒められても、認められても、全然足りない。
だってそのために、自分を消滅させてきたから。
そのうち疲れ、have toになる。
しかし、愛情飢餓感の苦しみがあるので、止められない。
そのうち周りの人間も、そこまで認めてくれなくなる。
自分はこれだけやっているのに。
これだけ我慢して、抑圧して、自分を殺してまでやっているのに。
そうして自分の中に、恨み、憎しみをまた、増大させて行く・・・
そうして、ありとあらゆる人を、恨み始める。
憎み始める。
その臨場感が、縁起の網の目を伝って行く・・・
Goalの臨場感よりも、誰かを見返したい。誰かに対する恨みを晴らしたい。
そのうち社会全体を恨み始める・・・
そんな自分を、必死に抑制することだけで、精一杯。
氣が枯渇して行く・・・
そりゃ、Goal達成に、氣を回せるはずもありません。
これが、地獄の承認欲求のカラクリです。
多くの人は、承認欲求というものを軽く考えていますが、こうした構造をしっかり見抜かない限り、内部表現へのアクセスはできないのです。
今回のセミナーは、このように、ありとあらゆる「人間を苦しめているもの」のカラクリに迫ることで、心と身体を書き換えて行くのです。
極めて強烈に、心身の書き換えに成功させることでしょう。
DK WORKS Goal達成のための心身を創る「マインド・ボディ・コーディネーション」