能登半島地震 | @DAVID

能登半島地震

 

3 11以降の地盤の動き  国土地理院提供

 

この1年間の能登半島の地盤の動き

国土地理院提供

 

 

 

2011年の東日本大震災以前の東北地方は、今の関東や西日本みたいに北西方向に地盤が動いていたが、3 11以降はほぼ真逆の東南東に地盤の動きが変わった。

 

プレートの跳ね上がりにより、東北地方は太平洋側に動いた。

 

注目点は福島から南の関東や西日本では、北西方向に地盤が動いている。

 

これは東日本大震災の前の東北地方と同じで、巨大な太平洋プレートやフィリピンプレートが南東方向から南と日本列島にむかって押している。

 

もう一つの注目点は、ここ1年間の能登半島の動きで、珠洲市近辺だけが南方向に動いてる。

 

2、3年前から能登半島の直下には流体が流れこんでいる説や頻繁に地震が起きていることから、大きい地震が来ると予想されていた。

 

 

 

原子力資料室 提供

 

そして、志賀原発のことである。

 

上の図は、志賀原発の直下にある断層みたいなのが断層ではないと北陸電力が数年前に発表。

 

今回の能登半島地震は知られていない海底断層がずれたとなっていたが、産業技術総合研究所の岡村さんは2014年にこの断層のことを指摘していた。

 

それでも日本中に知られていない断層は数多くあり、特に海低となると調べることが難しいので、海低に知られていない断層は数多くある。

 

それと地震が起きてない空白域に起こることもあるので、活断層と認定している場所以外にも大地震は起きている。

 

 

志賀原発は東日本大震災以降停止し、耐震を600ガルから1000ガルに引き上げたとなっているが、今回の能登半島地震の最大ガルは2828ガルと耐震の3倍の揺れを観測。

 

そもそも耐震を600ガルから1000ガルに上げたと言われても、違和感しかない。

 

元々建っている原発の建物を補強したとしても、地面に接している底の部分が隆起したり、沈降したりする可能性があるからだ。

 

今回の地震で変圧器の油が大量に漏れ、もし、油に引火したらどうなっていたのか?

 

大火災の最中に、電源を確保して、冷却し続けることが可能なのか?

 

多くの人は、自分達が生きてる間はもう日本では原発事故は起きないと考えているかもしれないが、僕はそうは思わない。

 

西日本で南海トラフが動くのは時間の問題で必ず東南海地震は来る。

 

東南海地震が起きる前触れとして、西日本の内陸で大きな地震が起きることは知られていて、それは数年前に起きた鳥取地震や大阪北部地震かもしれないし、今回の能登半島地震がそれに当たるかもしれないし、今後、別の内陸かもしれないし、ひずみが限界で次が東南海地震かもしれない。

 

869年の貞観地震の後は、相模トラフ、東南海地震の順番だったから、東南海地震の前に相模トラフの可能性もある。

 

今思えば、2008年の岩手内陸地震は東日本大震災の前触れであった。

 

それと千島海溝の巨大地震も時間の問題であり、その時にこれまた直下に断層がある青森の再処理工場は大丈夫なのか?

 

新潟の柏崎近辺にも活断層はある。

 

 

僕は2007年から2010年ごろまで、何度も国会の議員会館に足を運び、質疑応答で原子力保安員や議員に危険性を訴えていたが、よく言われたのが、デイヴィッドさんが考えている巨大地震は来ませんからと言われた。

 

その時に思ったことは、この人達は地球のサイクルを軽視しすぎだと 。

 

どれほどの憤りを感じたかうまく説明できないが、言い返したのは、絶対に自然には勝てない!!と大声を出したのを覚えている。

 

そして、時間の問題だと。

 

 

 

 

これほど大地震が頻発する日本で原発が不向きなのは一目瞭然である。