南高北低
冬は西高東低、夏は南高北低。
これは気圧配置のことで、今年の夏は南に高気圧、北に低気圧という気圧配置がずっと続いてる。
そうなると関東では、日本海に進む低気圧に向かって南風が吹き込む。
ただでさえ都心はヒートアイランドやエアコンの熱風で暑い中、この南風の影響によって暑さに拍車がかかり、凄まじい暑さになっている。
もっと凄いのは埼玉や群馬や栃木方面で、都心の空気が南風で運ばれ酷暑状態。
その反面、この連日の南風の影響で海水温が大変なことになっている。
それは高いのではなく、逆に低いのだ。
以前に何回か説明したコリオリの力というもので、関東で南西風が続くと地球の自転上、海水が東側、ハワイの方に寄る現象で、それを補う為、深海の潮が上がってくる。
今現在、近海の海水温は18度。
18度と言ってもピンとこない人もたくさんいるが、夏に18度はかなり冷たく、裸で泳げる時間は人にもよるが10分程度。
この南風の影響で沿岸の海水温が下がり、その上を風が吹くので、千葉県の外海の沿岸は涼しい毎日。
夏場に関東で一番涼しいのは勝浦とニュースにもなったが、本当にエアコン入らずで、夜は薄い布団ぐらいがちょうどいい。
この暑さのピークはきのうで、今日から少しづつ気温が下がるね。
この夏は、サーフィンスクールと監視員で忙しい毎日。
そして、不気味な9月が来る。
何が不気味かと言うと、ここまで台風が少ないと海が掻き混ざってない。
近海はコリオリの力により冷たいが、沖の海水温は30度を超えており、台風が発生してこちらに向かってきたら、930ヘクトパスカルで上陸も十分ありえる状態になっている。
そして話が変わるが、9月は鎌倉市で不登校の学生に授業することになった。
10年前は日本全体で7万人の不登校が、今は20万人を超えているらしい。
そして、これからどんどん増える。
理由は家庭の事情やSNSいじめ、片寄った食事による栄養不足や運動不足も関係あるように思える。
それと目的意識がはっきりしない日本の義務教育制度、いろいろあると思う。
授業内容は、海のことや波のことや天気のことや地球規模の自然循環、マイクロプラスチックのこと。
そして何よりも生徒さん達が興味があることを生かすように仕向けることかな。
僕も不登校の生徒さんに授業をするのははじめてのことだけど、正直、不安はない。
あれだけ世界中を旅し、荒海で死にそうになったり、時には危険な異文化と遭遇したり、サーフィン組織の革命をしたり、素人ながら原発問題に対してあれだけやって、その通りになった過去がある。
不登校の生徒さん達とは、まずは友達になって、楽しく授業が出来たらいいなぁーと思っている。
それにしても偶然なのか?鎌倉とはね。
鎌倉の教育委員会の方もたくさん見に来るらしいから、ここは腕の見せ所。
でも、楽しくね。