世界のジャッジの変化 3 | @DAVID

世界のジャッジの変化 3

 

20歳の時、重いシングルか?軽量スタビか?

 

 

世界のジャッジの変化は、だいぶ前に書いたが、続きを書きたいと思う。

 

ロングボードのジャッジングについては、過去、幾多に及び議論されてきた。

 

90年代初期はシングルフィンが主流だったが、93年頃からフランスのアパレルメーカー、オックスボゥが冠スポンサーについてから徐々に変わりはじめた。

 

なぜ?変わったかというと、試合を開催する場所が、世界の名高い1級ポイントで行われたからだ。

 

ハレイワやマカハ、レユニオン島のサンルー、フランスのサンセットと呼ばれるギタリー、南アフリカのジェフリーズベイ、メキシコのカボサンルーカス、メキシカンパイプライン等、、しかも、ハイシーズンでウェイティング期間も長く、波は当たる、当たる。

 

ダブル、トリプルというコンディションでの試合が多く、シングルフィンでは歯が立たなくなったからだ。

 

当然、選手達はそれを想定して試合に挑むわけだから、ボードはシングルフィンから軽量のスタビライザーになっていった。

 

ノーズライディング、ラウンドハウスカットバック、垂直リッピング、そして、チューブもあり、70年代初期に次ぐ、第2回目のロングボードレボルーションと言っていい時代だった。

 

やがて、ブラジリアンやハワイアン、カリフォルニア組の半数、オージー達が、ノーズに1回も行ってなくても3発当て込んで7点、8点がつきはじめ、選手達は困惑し始めた。

 

当て込みしかやらないならショートボードに乗ればいいじゃんとか、これは何のコンテストだ?とか、しまいにはショートボードロングのコンテストか?とまで揶揄されていろいろ議論された。

 

そして、90年代終わりから2000年初期頃に、1つの波で両方やったやつが凄いという評価になった。

 

両方とはノーズとマニュバー。

 

そして、2005年頃になると、オックスボゥがスポンサーから撤退したのと、主力だった運営スタッフや選手達が年齢と共に試合から離れ始め、ヨーロッパのスタッフやカリフォルニアのスタッフが増えた。

 

ヨーロッパやカリフォルニアのスタッフは、やっぱりロングボードはノーズライティングでしょう!という人達が多く、フットワークやフロウ(流れ)を重視しようということになった。

 

オックスボゥもスポンサーから降りたことにより、1級ブレイクから普通のビーチブレイクにコンテスト会場が変わり、小波での試合が増え、いいノーズライティングを評価するコンテストになり、それは現代にも至る。

 

では、いいノーズライティングとは何か?

 

簡単に言うと、体の軸がぶれないウオーキングから波が掘れる際どい位置でノーズに足をかけ、スピードもあり、しかも長時間ノーズにいて、その中にハングテンの完成度ってことで、そこにカットバックやエンドセクションのローラーコースターも綺麗にきまる。

 

こうして、90年代初期に始まったロングボードリバイバルから、軽量のロングボードレボルーショーン、そして、現代と、一通りいろいろやって現代の形に落ちついた経緯がある。

 

それとこうゆう話もあって、その人の身長に応じて、例えば、ボードの長さは身長プラス110センチに重さは何何以上とか、規定を定めようという話も20年以上前からあるが、そうなるとあまり面白くないのかな。

 

そんな規約での試合は今後ないと思うけど、究極を言うとそうゆうことになり、ブレイクもレフト、ライト、フェアで行われることが本当のフェアということになる。

 

それにしても、90年代のあのオックスボゥのコンテストは、同時はよくわからなかったが、今ではないね、ああゆうコンテスト。

 

ある意味、本当のウォーターマンが集まって、ダブル、トリプルで誰が一番うまいか?ってやったんだもんね。