ランニング中のマスク着用について | FM岡山DJ牛嶋俊明オフィシャルブログ

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ランニング時のマスク着用について。

 

これからの季節は、特にしっかり理解したい問題です。

 

牛嶋もこの件についてはいろいろアンテナを張り巡らせていますが...

 

実は先日、東京都議会議員で、トライアスロン選手の白戸太朗さんが、facebookで専門家の見解を紹介していました。

 

それによりますと...

 

国内外でその必要性がない!

 

と、専門家から報告が上がってきているとの事です。

 

白戸さんとは、かつて倉敷で行われた『グルメラン』でご一緒しました。

 

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白戸さんは、文献が多い中で一番わかりやすい日本トライアスロン連合の優秀なメディカル委員会の出した提言を紹介しています。ここではそれを引用させて頂きますね。

 

<内容の要点>
1.屋外運動は、外出自粛下においても非感染性疾患の発症及び悪化を防ぐために許容されます。
2.屋外運動は、人の多いところは避けて、他人と2m以上の距離を保ち、自他の感染予防ならびに安全のための種々の対策を行い、周囲への配慮も行うことが推奨されます。
3.ランニング時約10mソーシャルディスタンス説は根拠が不十分です。
4.屋外でのマスク着用は、他人との距離が確保できない場合には考慮されます。マスク着用よりも他人と2m距離をあけることを大切にしてください。

 

具体的には...

 

海外の報告では、ランニングは約10m、自転車は約20mの距離をあける必要があるというコメントが散見されます。この情報が拡散し始めた頃から、口を覆わずに走るランナーを非難する雰囲気が見られるようになってきました。しかしここで注意してほしいのは、この報告は第三者の評価を受けていないこと、流体力学の観点だけであり細菌・ウイルス学や免疫学の観点ではないこと、拡散方向は真後ろのスリップストリームだけであること、屋外の自然環境における報告ではないことなど様々な観点から、そのまま数字を受け止めるのは無理があるということです。


この報告を紹介された山中伸弥先生も、ご自身のブログで、「休日の皇居や大阪城など、多数のランナーや散歩をされる方が集中する場所を念頭に置いて提案しています。人がまばらな時のジョギングや、グランドでの屋外スポーツに関する提案ではありません。紹介している報告は、さらなる科学的検証が必要です。しかし、周囲にたくさん散歩の方がおられる時は、エチケットとしてマスク等を着用することにより、お互いに気持ち良い時間を過ごすことが出来ると思います。」

 

つまり大切なことは、感染予防のためには人が多い場所と時間を避けて運動するということと、周囲への配慮を忘れないでほしいということです。

 

10mという数字は根拠に乏しいです。そもそも飛沫感染は2m離れると感染しない、オープンエアでは2mまで到達する前に種々の大きさのエアロゾルは乾燥して飛沫核となり、多くのウイルスは感染性を失うと、アビガンを開発した臨床ウイルス学者の白木公康先生が述べられています。屋外で風が吹いて乾燥すれば感染性を失いやすいと考えるのが妥当です。

 

マスクの必要性については、マスクが自らの感染を予防できるという科学的根拠は今のところ有りません。CDC(米国疾病予防管理センター)が方針転換しマスク装着を推奨していますが、これは流行地域において特に社会的距離を維持できない公共の場(食料品店や薬局など)で、他人に感染させないようにマスク装着を勧めているものです。

 

外科用マスクで自らのコロナウイルス含有エアロゾル拡散を防ぐことは可能なようです。5月4日の専門家会議提言におけるマスク着用も、外出中の屋内にいるときや会話をするときです。いずれにしても、マスクよりもまずは他人から2m離れることに留意してください。

 

ただし運動時のマスク装着の意義は、医学的な面だけではありません。連日のメディア報道や常に危機感を持って生活していると精神的ストレスが蓄積します。さらに、一生懸命に感染防止のためにマスク装着を続けていると、いつの間にかこれが習慣となり、これに反する他人の行動を非難したくなる可能性があります。

 

これが、皆が外出自粛をしている中をマスク無しで運動すると、周囲の方々への配慮が足りないと嫌悪感を与える理由です。マスクに限らず、いつも他人への思いやりを持って練習することが大切です。


周囲に人が居なければ、マスクを外して走ることも許容されます。これは、これから暑くなり熱中症のリスクが高くなることからも大切なポイントです。

 

以上、日本トライアスロン連合の優秀なメディカル委員会の出した提言でした。これを受けての白戸さんのコメントは以下の通り。

 

スポーツ庁から出された”新型コロナウイルス感染対策 スポーツ・運動の留意点と、運動事例について” では、「外でスポーツを行う場合、マスクを着用するかどうかは、本人の判断。マスクを着用してスポー ツを行った場合、十分な呼吸ができず人体に影響を及ぼす可能性があることや、体温を 下げにくくなり熱中症になりやすくなることに注意 」とし、マスクをしないリスクより、するリスクについて記載されています。

 

研究者はもちろんですが、スポーツ庁や競技団体などがきちんとコメントしてくれることで、世の中の誤解が少しは解けることを期待する。この状況下で、人が多い場所ではすることはマナーだし、私もそのような場所ではもちろんして走ります。


しかし、マスクをしていなければウイルスをまき散らしているような認識が広がって、自粛警察がはびこっている現状が悲しい。

 

まだ自治体によっては、ランナーへのマスク着用を求める文書を出しているところもあります。これをやると、しないで走っている人は罪人扱い。せっかく広がっているランニング人口も萎んでしまうね。

 

以上、白戸さんのコメントでした。

 

牛嶋も週末は必ずどこかを走っていますが、いつも人通りがほとんどない場所を走っています。

 

比較的、ランナーの多い岡山県総合グラウンドを走る事もありますが、皇居や大阪城公園のように『密』のような状態はほとんど見られません。

 

つまりは、距離をしっかり取れていれば、マスクは必要なし!という結論です。

 

そうは言っても、人と接触していまう事もあるでしょう。

 

その時は、すぐに口を覆う事が出来るタオルを持ち、人と接触しそうになった際にはしっかり口を覆う。これで対応出来るのでは?と思います。

 

むしろ、これからの季節は熱中症を心配した方がいいかもしれません。

 

以上、いろいろ書きましたが...

 

走る際はマスクはいらない!とだけ書いたつもりはありません。

 

周りにいる人の事を考えて走りましょう!!

 

という事です。