イントロの「ジャーン」で、もう一気にサカナクションの世界へと引き込むシングルナンバー。手塚治虫「新宝島」のオマージュということで。どこかしらオリエンタルな雰囲気と懐かしサウンドがポイントになるね。ピコピコとゴリゴリのいい具合の絡み合いと、キャッチーなメロディも手伝って、大いに盛り上がります。
サカナクション、山口一郎の変態性がここでも発揮されているね。やっぱりシンセポップ、キーボードの音がポイントになってくるんだよね。いいスパイスを放ってきます。エンディングの鮮やかさもお見事なんだよな。そして、何よりもドリフオマージュのPVが話題となりました。
M-2「「聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに」」
もっさりバンドサウンドながら、ディスコティークでおしゃれな雰囲気を振りまくトラック。こういうタイトルもなかなかないね、いいセンス。そうか、リキッドルームは新宿ではなく恵比寿なんだよね。そんなハコを舞台に繰り広げられます。深夜から朝方にかけてのオールナイトな風景を瑞々しく描き出す、ちょっと大人なテイストで聞かせてくれました。
M-3「インナーワールド (AOKI takamasa Remix)」
冒頭から山口一郎が発する「描いた」というヴォーカルをループさせまくって、サンプリングの如く、聞かせるリミックスチューン。まさか、これで終わりになるんじゃないかと思ってしまうほどに、手の込んだ青木孝充のトラック。インパクトだけは十分に伝わってきます。