椎名慶治、ベスト盤で区切りをつけて、新たな章を突っ走る。シングル「凹凸」をはじめ、現在進行形の椎名慶治を聞かせてくれる全12曲。
もうね、目玉はやっぱりM-11「5月27日」ですよ。何せ、元相方の永谷喬夫がアレンジとして参加していますからね。これがのちのSURFACE再結成の布石にもなったのかな。
そのほか、やはりいつものように椎名慶治の言葉が生きてくる楽曲がストレートにぶつかってきますね。アレンジャーに宮田‘レフティ’リョウを新しく起用したことで、今までになかった世界も見えてくる。
女性ラップを加えた「あんたがいなけりゃよかったのに」なんか新鮮に映える。人とのつながり、大きなテーマを扱う「点 -roots-」なんか、みんなで1つになるような曲だね。
とにかく、今の椎名慶治をとことん味わえるアルバムとなりました。