- Love You
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前作アルバム「sine」から10カ月ぶりにリリースされたCymbalsの4枚目となるオリジナルアルバム。前作は打ち込み感たっぷりだったので、今作は原点に戻ったかのような、ポップロック路線のサウンド満載アルバムとなっています。
ただ、先行シングル「Love Thing」でビッグバンドジャズをやったときは、とうとうそっちへ行ったか?と驚かされましたね。もろに土岐麻子のフィールドじゃないですか（ってか土岐麻子の父親か）。
今回のアルバムは、「優しく、温かく」といいたようなコンセプトの元に製作されたと言ってもいいでしょう。見るからにほのぼのとリラックスしている表情の土岐麻子が写るジャケットが印象的。ラストを飾るナンバー「君とぼく」にも、温かい音がよく表れている。
さらには、温かみがあるゆえに力の入った最高のナンバー「怒れる小さな茶色い犬」といった曲もあり、Cymbalsの愛で満ち溢れたアルバムとなっております。
ただ、残念なことにこのアルバムがCymbalsにとって最後のオリジナルアルバム。まぁ、ある種Cymbalsの集大成となったアルバムでもあるわけですね。