何よりもダサいこと。 | DJブースで死にたい。

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- I Would Die At The DJ Booth -

失われた魂には悲しくて泣いたけど、それは無駄じゃないし、無駄にしてはいけない。

たまたま着けたNHKテレビで放送してた、

【ストーリーズ】事件の涙「34年ごしの宿題~鹿川裕史くん“葬式ごっこ”事件~」

もう昔の事件なので、若い人は知らないかも知れないけど、要約すれば「いじめられていた13歳の男の子を、教師もグルになって自殺に追い込んだ」
という、あまりにも救いの無い虐待死事件。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E9%87%8E%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E8%A6%8B%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E3%81%84%E3%81%98%E3%82%81%E8%87%AA%E6%AE%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6

途中から観たので、当時事件を担当していた弁護士が、当時の担当記者(高齢のため車椅子)と会って、記者が初めて直筆の被害者少年の遺書を見る所以降しか判らないのだけど。

「このままでは、イキジゴクになっちゃうよ」
そう、少年が書き記していた報道は覚えている。

自分は、
そこまでのいじめには遭って来なかったと思う。
妹の方が酷かったと記憶している。
しかし、女のいじめは男より陰険でも、女は男より心が強い。妹もクソ同級生を蹴散らして頑張れた。
自分は、いじめよりも、地元の人間が嫌いだった。いや、今でもこの土地が心底嫌いだ。
だから、「ここに居ることが嫌だ」とのストレスを蓄積させながら思春期を過ごし、結果、東京にキセルで向かい、今でも繋がってくれている当時からの友人たちに出会えた。

でも、13歳だったらどうだろう?
中学生になったばかりの男の子は、か弱く多感で何事にも怯えがちだ。
その中で、育ちの悪い子は自分より劣るであろう部分を見つけてターゲットを絞り、苛立ちの矛先に仕向ける。
その子の声が大きければ、周囲の子たちも同調する。昨今のトイレットペーパー不足騒ぎの図式と何ら変わらない。
親鳥が突けば小鳥も啄む。そして罪悪感は消失する。同調圧力。

今回、何よりも問題だったのは、担当教員も彼を葬る遊び「葬式ごっこ」に加担していたこと。
加害者の一人であり、つまり間接的殺人者である。
猛勉強の末に難関を突破し、やっと得た教職の道で起きたのが、自分も人殺しの一味になるという、ホラー映画なら最高の面白さを持った惨劇の主役。

しかし、映画よりも真実は奇なり。
最高裁判決の一文の最後には

「いじめと自殺との因果は不明」

リンク先のWikipediaにもあるように、あれだけ凄惨な事実があってもいじめを認めない。
何故なら、認めた場合、裁判長と学校教師、「仲間の面子」が汚れるから。
そうでも無ければ、大津いじめ事件の最高裁判決が、あんな酷たらしい最低最悪な結果に落ち着いた筈は無い。

いつの頃からだったんだろうなぁ、「良い大人を見て学ぶ情操教育」が失われたのは。
今の「尊ばれる地位」に居る大人が、大半はダメ人間。
クソな首相が手本だから、コピーも全部失敗。
「こんな人も、誰かの親なんだ…」とウンザリすることなんて毎日のようにある。
それにならないようにして、そして後継にも

「スポーツでも無いのに、勝ち負けを見出すのは時間と神経の無駄。すべてを俯瞰して、何が一番悪いのかを見定めて、そこに自分は加担せず、弱い人には常に味方して、彼らと笑い合える空間を作りなさい。」

と躾したいです。
子供いないけど。笑

笑いで締めたけど、先日の大津いじめ事件裁判についても。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%B4%A5%E5%B8%82%E4%B8%AD2%E3%81%84%E3%81%98%E3%82%81%E8%87%AA%E6%AE%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6

この裁判長は、我が子がこうして自ら命を絶っても、真顔で同じ事が言えるのだろうかね。
人間なのかも不安。