澤田修ブログ -2ページ目

澤田修ブログ

ラジオDJ、ナレーター、音楽ライター、肉好き男、
澤田修のブログ

Mb240713

 

前TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino / Elektra 8122 798434 0

 

N   暑いよー。変に蒸すなぁ。最近ようやく「湿度」という言葉を聞くように

 なりました。気分に直結するのは湿度です。サウナを想像して下さい。あんなところに百度近くなるまで入って居られるのは湿度が低いからです。焼けている石に水を掛けてごらんなさい。的面に苦しくなりますから。

 

 先週は1日更新が遅くなりまして、全てわたしが悪かったのです。どうも済 

 みませんでした。それについては、また後で詳しくお話し致します。1曲

 目、これはどうですか。知っている人は 果たしているのかな。

 

M01.獄中の手紙(3’07”)The Bee Gees   

-B., & R., M.Gibb -  Polydor 519 453-2

 

N   これは「ディスコ」ザ・ビージーズの1968年のヒット曲です。「獄中の手紙」という   

 邦題でしたっけ。ロックに40人編成の弦オーケストラを持ち込んでご存知「マサチューセッツ」

 以降、ヒットを連発していた彼らがちょっと趣向を変えてメセヂ的な内容を手掛け

 た歌です。どちらかと言えば地味で、彼らの作品の中でも異色な存在です。

  死刑囚が刑の執行前に愛する人へ送り届けた手紙の文面が唄われていると

 いう説明に14歳のわたしはとても刺激を受けました。唄いだしの「ザ・プリチ

 ャ・トールド・アンド・ヒー・スマイルド」にやたらと痺れてね。沢山の閃きを貰いまし

 た。

  その頃近所に一級歳上のビージーズ・ファンがいて、いろいろと聞かされたも

 んです。その後は「ちいさな恋のメロディ」で再びポップ前線に踊り出てくる迄

 はしばらく名前も聞きませんでしたから、ディスコ音楽で超一流のグループに

 なった時には、本当に驚きました。「あのひとたちが・・・」という気持ち

 でしたね。

  但しここには、オーケストラ時代からずっと付き合っていたプロデューサーのロバート・ス

 ティグウドの緻密な計算があったのでした。

 

M02.Guilty(4’25”)Barbra Streisand With Barry Gibb   

-B., & R., M.Gibb -  Columbia CK 86126

 

N    ビージーズ3人の男兄弟のバリーとバーブラ・ストライザンドの歌、「ギルティ」です。白っ

 ぽいジャケットの想い出が蘇ってきます。レコード制作を納得して諦めたバーブラは、

 今頃どうしているんでしょうか。

  とは言えビージーズは、やはりこれでしょう。

 

M03.Stayin’ Alive(4’42”)The Bee Gees

-B., & R., M.Gibb -  Polydor 519 453-2

 

M04. More Than A Womwn(3’15”)The Bee Gees   

-B., & R., M.Gibb -  Polydor 519 453-2

 

N    一世を風靡した映画「土曜の夜の熱狂〜サタデイナイト・フィーヴァ」の、主題歌と

 言ってもいい「ステイン・アライヴ」。そしてイヴォンヌ・エリマンの唄でもお馴染みだった 「モア・ザン・ア・ヲーマン」でした。お見事なディスコですね、エライ。先に出て来たスティ  

 グウドはその後のディスコ氾濫を呼んでいたのかなあ。興味深いところです。彼

 はそれまで黒人たちのダンス場だったディスコに弦の響きを持ち込んだ点でも先 

 駆でした。そしてスティグウドは、こんな素晴らしい歌も大勢の人たちに聞かせ

 たのです。

  

M05.How Deep Is Your Love(4’02”)ザ・ビージーズ  

-B., & R., M.Gibb -  Polydor 519 453-2

 

 

N    「愛はきらめきの中に」でした。子供の頃わたしは一時期この歌がやたら

 と好きになりまして、晴美の見本市会場で行われていたオーディオ・フェア仕事の手

 伝いをしていた時、休憩時間にずっと聞いていた覚えがあります。ジョニー・マチ

 スのカヴァも好きだったなあ。ビージーズでそんな「愛はきらめきの中に」でし

 た。

  さて、「ディスコ」ビージーズの所為でしょうか、今朝の「幻」はだいぶ前の  

 踊り場の音楽という気分になって来ました。このまま行きましょう。宜しい

 ですね。

 

M06.Good Times(3’40”)Chic   

-N.Rogers, B.Edwards-   A union Square Production PPDCD201

 

N    弦の入っているのが当たり前になったディスコの音楽に新しい頁を加えたのが

 この歌でしょう。シックの「グッドタイムズ」です。これ17cm45回転のシンゴー・サイズ

 ですが、LP仕様は真ん中のリズムパートがもっと長くて、快楽園に連れて行って

 くれました。そこに喋りを載せて、現在のようなラップが生まれたのではな

 いでしょうか。

 

M07.Rapper’s Delight(7’07”)Sugerhill Gang  

-N.Rogers, B.Edwards-   A union Square Production PPDCD201

 

 

N.  この「ラッパーズ・ディライト」を最初にシルヴィアが出した時にはバック演奏がシックのレ

 コードのブレイクパートのリズムまんまだったのでは、とわたしは睨んで居ります。実

 際にそういう仕様も出回っているようですし。当初はヌージャージィ近郊だけ

 で良かったのですけれど全国的に予想外のウケ方で、もう少し各地で広く売っ

 て行こうとなった時に「バックがシックのまんまじゃマズイよ」という事になって慌 

 ててオリヂナルな演奏に差し替えた、というのが本当の処じゃないかな。これは

 今を去る事「25年前のお話し」です。

  このラップ現象は非常に新鮮でして、当時行き詰まっていた音楽に新しい風

 を吹き込みました。全米中部のエリー湖畔からはこんな反応が返って来まし

 た。集団ラップです。レイクサイド。

 

M08.Fantastic Voyage(3’59”)Lake Side   

-Lewis, Schockely, Alexander, Beavers, Craig,McCain-  

A union Square Production PPDCD201

 

 

M09.Lowrider(3’10”)The War   

-Allen, Brown, Dickerson, Jordan, Miller, Oskar, Scott, Golden-   Avenue R2 75903

 

N    集団ラップを「幻想的な航海」で披露したレイクサイドでした。このグループはわた

 しも原宿警察の向かいにあったクラブDで実演を経験しています。元のピテカントロ 

 プスだったところですね。と言っても分からないか。ただ、この「ファンタスティッ

 ク・ヴォヤージ」以外にはあまり印象がありません。フツーのヴォーカル・アンド・インストル

 メンタル・バンドのフツーのショウでした。それがヒップ・ホップとなって、若い人たちの心

 を掴んだのかな。わたしもまだ若かった筈です。

  このころは レコード屋でも「ソウル・ディスコ」なんて仕切りがありまして、わた

 しもその餌箱をかならずチェックしていました。ソウル・ミュージックは踊りの音楽と一

 緒だったのです。まあ、違ってはいないですけれど。カツモト会長も「日本ソウル・

 ディスコ」協会の首領だったしね。

  わたしはディスコによく行ってました。レコードの宣伝マンに連れて行ってもらっ

 たのです。その前は「ハコ屋」をやってました。月極で飲食店などに入る楽団

 を世話するのが仕事です。元はそういうところに出てたんですけどね。「生

 バンド演奏中」とかいう札の掛かっているところが仕事場でした。当然の事

 ながら踊りの音楽はいつも側にありました。だから、ラジオの世界が退屈でし 

 

 た。

 

  その頃は沢山のヴォーカル・グループもディスコの波を被りました。飛ぶ鳥を落と

 す勢いだったフィラデルフィアの雄オージェイズはギャンボー・ハフのコンビによるこんな歌を

 当てています。

 

M10.ラヴ・トレイン (3’18”)オージェイズ

-K.Gamble, L.Huff-   ソニー  SRCS 8732  

 

N   一方シックのナイル・ロジャーズとバナード・エドワーズはみずからのグループと同等に制

 作面での活躍も大きい物でした。その象徴がウマヅラ姉妹、シスタ・スレッヂのこの

 歌でしょう。

 

M11.We Are Family(3’18”)Sister Sledge

-N.Rogers, B.Edwards-  Universal  556 408-2

   

N  そして、アース、ウインド・アンド・ファイアも真っ向からディスコに挑戦したのです。し

 かしながらアースはその時点までも黒人音楽の王道を進んでいたのですから、

 当然の事でした。近い存在だったイーモウションズをフィーチュアして「ディスコ音楽に挑戦 

 した」と派手に言われていましたが、そこまでのものだったかな、とわたし

 は感じます。「別にフツーのアースの音じゃん」と思ってました。

 

M12.Boogie Wonder Land(4’47”)Earth,Wind & Fire

-J.Lind, A.Wills-  Universal  556 408-2

 

N    ハードロック色の強かったイギリスからもディスコ音楽が登場。しかしこれも音楽好き

 な平均的白人楽団として当たり前なことだったのではないでしょうか。

 

M13.Pick Up The Pieces(3’57”) アヴェレイジ・ホワイト・バンド

-R.Ball, H.Stuart, AWB-    ビクター  VICP-62301

 

M14.The Hustle(4’01”)Van Mccoy & The Soul City Symphony 

-V.McCoy-   Universal  556 408-2

 

M15.恋の診断書(2’57”)キャロル・ダグラス

-Stephens, Greenaway, Cooke-   ビクター  VICP-62301

 

N    これは熱狂的なフアンも多かったキャロル・ダグラスの「恋の診断書」です。このよ 

 うになんの変哲もないただの流行歌もその時代ではお化粧と雰囲気で「デ

 ィスコ」になれたのでした。

  次に来る歌は、ちょっと違います。伝統的な強靭な歌唱力で歌い上げる女

 性3人組、ラヴォーの「レイディ・ママレイド」。フランス語で繰り返されるところね、「今

 夜わたしを試してみませんか」と言っているんですって。大胆だなぁ。

 

M16.Lady Marmalade(3’55”)

-B.Crewe, K.Nolan-    A union Square Production PPDCD201

 

 

M17.アイ・ラヴ・ザ・ナイトライフ(Disco ‘Round)(3’01”)アリシア・ブリッヂズ

-A.Bridges, S.Hucherson-    ソニー  SRCS 8732

 

N   この人はこの歌でしか知られていませんが、なぜか印象にあります。とにか

 く上手です、唄うのが。いきなりLPで世に出たのも分かりますね。もうディス

 コ時代ではなかったのが災いしたのでしょうか。アリシア・ブリッヂズで「アイ・ラヴ・

 ザ・ナイトライフ」でした。そして、このディスコ時代の徒花ヴィレッヂ・ピーポーは、な

 んといってもこの歌でしょう「Y.M.C.A.〜ヤング・マン」。 

  おっと、前枠で約束した先週の遅れの「丁寧な説明」の時間がなくなっ

 てしまった。よし、後枠だ。  

 

M18.Y.M.C.A.(3’44”)The Village People

-J.Morali, H.Belolo, V.Willis-    Universal  556 408-2

 

 

N   多くのヴォーカル・グループが方向性を見失っていく中で、このスピナーズはマイアミの

 マイケル・ゼイガーと早くから組んで内容の伴ったアルバムを作っていました。彼らの

 音楽を聞いていると、「ダンス物はディスコ調で当たり前」という哲学が感じ 

 られます。では傑作アルバム『ラヴ・トリッピン』から、サム・クックのあの歌です。

  「キューピド」、どうぞ。

 

M19.Cupid~I’ve Loved You For A Lomg Time(5’53”)The Spinners

-S.Cooke, M.Zager-   ワーナー WPCR 27491

 

後TM  Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N   さて先週の遅れについての説明です。そもそもこの「幻」は本放送終了後に

 皆さんがずっとお便りをくれていたので、「これはマズイ」と、慌てて始めた

 のです。ですから、昔と同じに土曜日の午前3時に更新していました。もちろ

 ん生放送ではありません。澤田修の頁の一角を借りて続けて来ました。金曜   

 日の夜が更新の時刻です。始めた頃は皆さんのお手紙を読みますと、「この

 mbがなくなったら、この人は死んじゃうんじゃないか」というような切実な

 ものばかり。「こりゃマズイ」と感じたのは二回目でした。いつも全てを書

 いて修に送って、それを挙げて貰っていました。

  ただしこの春にわたしがPC を新しくしまして、ワープロが変わったのです。

 そのシステム上の事はここでは詳しくは触れませんが、とにかくかつての様なスム

 ースさが失われました。修がウインドウズ、わたしはマキントシュという違いもあるでし

 ょう。更にはわたしのPC不慣れもありまして、とにかくすんなりとは行かな

 くなりました。修も土曜日は忙しい。生放送があります。そんなこんなで1日 

 遅れとなった次第です。済みませんでした。今週からは今までと同じ様に致

 します。もうしばらくお付き合いの程をお願いいたします。

 

 

   今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

   https://14.gigafile.nu/0719-c822635a91a4c6c41687f12686989de76

   ダウンロード・パスワードは、いつものようにありません。

   使用音楽素材図絵は、ここです。

   https://14.gigafile.nu/0719-df8d2ad2cbbf138446dcceef8f72beb32

   ダウンロード・パスワードは、同じく「なし」。

   共に7日間の限定です。

 

  今朝も、ちょうど時間となりました。

  こちらは、https://ameblo.jp/djsawada よろしくお願い致します。

  どんなコメントでも受け付けています。どうぞご自由にご投稿下さい。

  エックスのhttps://twitter.com/hashtag/blues761?f=live も便利です。お好き

  な方で構いません。聞いているだけのあなたも、是非どうぞ。

 

  「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。今朝も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。明日も雨かあ。蒸すなよ。

 

 

※【幻】告知専用X アカウントがあります。 フォローお待ちしています。 
◆X ➡ mornin_blues @BluesMornin

https://twitter.com/BluesMornin?s=20  )

◆X(旧Twitter) ➡ 鷲巣功【本人]@Isao_Washizu