出会いは去年の今だった。

夏休み真っ只中のある図書館で彼女と出会った。
髪は短く茶混じりの黒髪。お香の香りがする洋服。痩せ型で玉に見せるくしゃって笑った顔がとても綺麗な人だった。

ある日、僕は勇気を出して話しかけた。
見かけとは打って変わってとても気さくな人だった。
音楽が好きで大きな犬を飼っている。散歩に行くのが好きらしい。
彼女はいつも図書館で何かの本を探していた。
彼女の何処か遠くを見つめるような目が僕は好きだった。
それから僕も毎日のように図書館に通った。
目当ての本なんて無いけど、彼女と図書館で過ごす毎日がとても楽しかった。
ある日、図書館へ向かう途中いきなり豪雨が降って来た。
彼女はびっしょりになってやって来た。
「もう、地球さんは気まぐれ過ぎるのよ。」
と彼女が言い放ち、雨でひたひたになった洋服をぎゅーっと絞る。
その時僕は少し興奮していた。
彼女の胸と体のラインが洋服に張り付き浮き彫りになっていた。

つづきはまた

好きなものより嫌いなものを共有できる人達はは長続きするんですって。

なるほどねって思う。

今日は暑かった。
隣の子は裸足でお庭を駆け回って、疲れて寝ちゃった。

お昼ご飯はお餅。
ちっちゃいけど、元気になる。

仕事は早めに済ませて、
夜は冷や奴とお酒。
帰って来る前に誕生日会やってたみたいで、大きなケーキがテーブルにドカーッて置いてあった。
お腹いっぱい。

あー。
なんか、夏って感じ。

なんでそんな無理して良い人間になりたいがるのかな。
偽っても疲れてしまうだけなのに。
キャラクターに染まってしまうよ。

本当の君はどこへ行ってしまったの。

人はカラフルなんだって。
色々な色があって、それぞれ個性があって。
でも人間って、真似するから自分の色をなくしてしまうんだって。
真似する度に混ざってく。
ぐちゃぐちゃに混ざってく。
だから黒は全部もってる。

無色透明なんて、ない。

動物は単純ですね。
神経やDNAは複雑なのに。

ようやく夏が本番になるそうで、夏は脱げども暑いそうで、私は今にも倒れてしまいそうで。
何しても暑いなら何もしないのです。
暑いと呟いても涼しくはならないのです。
蝉が鳴かない夏もあるのです。
私は梅雨が好きだった
雨は良いです。
音も、質感も、雰囲気も。
汚ない世界を洗い流してくれているようで、だからいっそ台風でもくればいい。
全部真っ白になればいい。


面倒くさいなら相手しなければ良い。
結局こうなるのだから最初から相手しなければ良い。
所詮暇潰しでしたって言えばいい。
本当は一ミリも好きじゃなかったって言えばいい。

もう、いいんだよ。
人間らしくすれば。
別に良いいけど。