〜なんでもない話〜


僕のおじいちゃんは寡黙で

あまり多くを語らない人だった。


そんなおじいちゃんには

生前「日課」があった。

近所の公園の公衆トイレを毎日

掃除しに行っていたのだ。

別に、誰に頼まれた訳でもないというのに。


たまに「裕之いくか?」と誘われると

なんだか嬉しくて

モップとバケツを片手に

おじいちゃんについていった。


なんせ、寡黙な祖父なので

道中、大した会話があるわけでもなく

公園に行ったからといって

別に、滑り台で遊ぶわけでもなく

ただ黙々とトイレ掃除をして

そして、二人で並んで家に帰る。


なんでもないような事が

幸せだったと思う…(笑)


そんな少年時代の僕でした。


〜そしてかなり時が過ぎ〜


自宅の目の前の道に

タバコの吸い殻やゴミを発見すると

黙って黙々と「掃き掃除」するのが

日課となっている、最近の僕…(笑)


ややや、こ、これはもしかして。。。

「公園のトイレ掃除」も、そんなに

遠い未来の話ではないのでは…???(笑)


ちなみに、ある日

いつものように目の前の道を

掃き掃除していると

お隣のマンションの住人が

管理人でもないのに

家の前の道を掃除していた。


なんだか、とっても

平和な人生だなと思いました…✨😆✨